COLUMN海外メディア戦略コラム
世界で進む企業のSDGsの取り組みとキャンペーン3選
昨今SDGsの取り組みをよく見かけるようになってきており、自社にどのようにSDGsを取り入れるかで悩んでいる企業も多いのではないでしょうか?世界ではSDGsへの関心は日本よりも強く、SDGsに積極的に取り組むことでブランド力を向上させた企業も多くあります。
本記事では、SDGsとは何か、また企業がSDGsに取り組むべき理由を紹介するとともに、世界で大きな注目を浴びたSDGsの取り組みとキャンペーンについて紹介します。
SDGsとは?なぜ企業はSDGsに取り組む必要があるのか?
SDGsとは、持続可能な開発のために設けた17のゴールを指します。地球は現在、深刻な問題を抱えており、何も手立てを打たなければより深刻な事態へと進展します。そこで国連は、特に深刻な問題を抽出し、それを解決するための目標17個を設定しました。これがSDGsです。
SDGsは企業だけが取り組む問題ではなく、全人類が一丸となって取り組むべき問題です。しかしながら、生産者であり、かつ多くの従業員を支える企業が果たすべき責任は非常に大きいことから、国連は企業に積極的にSDGsに参加するように促しています。
SDGsの活動を取り入れることは企業の負担になるのでは?と思う方もいると思います。もちろんその通りで、SDGsに関連したイベントの企画や運営は、企業にとって大きな出費になることもあり得ます。
しかし昨今注目を集めているのがSDGsへの取り組みによるブランド力の向上です。SDGsへの人々の関心は日々高まっており、SDGsに取り組む企業を積極的にサポートしたいと考える人が増えています。そのため、SDGsに関連した取り組みをすることで、企業のイメージが大きく向上し、売上増にもつながっています。そのため、SDGsに取り組む企業が増えてきています。
海外企業のSDGsの取り組みとキャンペーン3選
日本でも企業によるSGDsの取り組みを見かけるようになりましたが、世界では非常に多くの事例が生み出され、企業の評価に大きな影響を与えています。本記事では、SDGsの取り組みによって高い評価を得ている3つの企業について紹介します。
アディダスがプラスチックの排出削減に全力投球
(画像の参照元はeyecandylab x adidas | For The Oceans)
スポーツ用品メーカーとして世界で人気のアディダスは、SDGsの目標14になる「海の豊かさを守ろう」に積極的に取り組んでいる企業として注目を集めています。アディダスはプラスティックによる汚染が海洋汚染の主な脅威とし、プラスティックの利用削減やプラスティックをリサイクルした商品開発に取り組んできました。特に再利用したプラスチックのみで作られたシューズには多くの関心が集まっています。
また、SDGsの取り組みを広める観点から、ARを活用したプロモーション活動を開始。パリに設けられたアディダスショップ内で対応アプリをかざすことで巨大な水槽とクジラが現れ、クジラの周りをプラスティックゴミが埋め尽くしていく様子が映し出されます。
SDGsの取り組みを自社製品の開発にうまく取り入れると共に、ARなどの最新テクノロジーを活用しつつSDGsの重要性を発信しているアディダスは、今注目のSDGs企業の1つといえます。
マクドナルドがミツバチのすみかを提供
(画像の参照元はBillboard hotels)
世界のファーストフードの王様マクドナルドは、少し変わった方法でSDGsに取り組みました。スウェーデン国内ではミツバチの減少により、蜂蜜の製造に苦しんでいます。そこに目をつけたマクドナルドはハチミツのためのホテルをオープンすることに。正面から見ればマクドナルドの広告にしか見えませんが、裏から見ればミツバチの巣になっているという何とも変わった看板を制作しました。
設置からまもなくして大量のミツバチが押し寄せ、ミツバチホテルは大繁盛。ミツバチを増やすことに見事成功しました。
また、この事例は世界中で取り上げられ、世界最小のマクドナルドがスウェーデンにオープンと世界のメディアがこぞって発信し、マクドナルドのブランド力をさらに高めることにつながりました。
カールスバーグが飲料業界にイノベーションを起こす!?
(画像の参照元はCarlsberg’s “Green Fiber Bottle” & Open Innovation)
アルコール製造会社であるカールスバーグはSDGs12「つくる責任 つかう責任」とSDGs13「気候変動に具体的な対策を」に焦点を当ててSDGsを広めています。アルコール飲料を販売する際には大量のプラスチックやビンを利用することになるため、いかに少ない資源でよりおいしいアルコールを供給できるかが大きな課題です。
そこでカールスバーグはパッケージの工夫を凝らし、スナップパックという独自の方法を見いだしました。通常はプラスチックで包まれているビール6本パックを、プラスチックではなく接着剤でくっつけるという方法です。これにより、プラスチックの大幅な削減が期待できます。
また、カールスバーグはビンや缶の代わりに紙製のボトルを利用する取り組みも進めています。まだまだ試作品ではあるものの、カールスバーグの取り組みに対しては多くの賛同意見が集まっています。世界経済フォーラムはカールスバーグの取り組みを高く評価し、カールスバーグが行ってきたイノベーションを集めたショートムービーを自身のSNSで紹介。世界1000万人もの人々にカールスバーグのチャレンジが紹介されたということです。
終わりに
上記で紹介した3つの企業は、各企業が重点を置く目標に紳士に取り組むとともに、それらの取り組みが高く評価され、ブランド力を大きく向上させている企業です。SGDsへの取り組みが高く評価されれば、それらは世界中の人々に伝わり、ブランド力を大きく向上させます。
日本の取り組みであっても、もし世界で話題になるようなSDGs関連施策であれば、世界の注目を浴びる可能性は十分あります。もしあなたの企業で実施しているSDGsの取り組みを世界に発信したいとお考えでしたら、世界へのプレスリリースに強い弊社まで、お気軽にご相談ください。