COLUMN海外メディア戦略コラム
アメリカ-主要メディアまとめ【アート/デザイン編】2025年版
アートとデザインの世界では、トレンドの変化が極めて早く、業界のプレイヤーにとって情報収集は生命線とも言えます。特にアメリカには、世界的に影響力を持つメディアが多数存在し、それぞれの分野で独自の視点から作品、作家、社会動向を発信しています。
本稿では、アメリカ国内で2025年現在、最もPV(ページビュー)数が多く、かつマスメディアとしての性格を持つ主要アート・デザイン系Webメディアをピックアップし、それぞれの特徴と広報観点からの活用ポイントを紹介します。

主要アート&デザイン系メディア(2025年版)
1. Dezeen
画像引用元:Dezeen
- 月間PV数:約1,000万(Kartz調べ)
- 分野:建築・インテリア・プロダクトデザイン
- 特徴:ロンドン発ながら、アメリカの建築・デザインシーンでも圧倒的な支持を持つグローバルメディア。ニューヨークをはじめとした米国内アーティストや展示会の紹介も多く、米国読者比率は年々増加。
2. Designboom
画像引用元:Designboom
- 月間PV数:約800万(Kartz調べ)
- 分野:プロダクトデザイン・建築・アート
- 特徴:1999年から続くミラノ発の老舗メディア。ミラノ、北京、ニューヨークに拠点を置き、独自取材や国際的なデザイン公募情報に強み。アートとプロダクトの中間を担う領域が得意で、北米からのアクセスも非常に多い。
3. Architectural Digest
画像引用元:Architectural Digest
- 月間PV数:約750万(Kartz調べ)
- 分野:高級インテリア・建築・セレブ宅紹介
- 特徴:Condé Nastが展開する高級インテリア・アートメディア。著名人の自宅紹介に加え、アート収集やギャラリー巡りの記事も多く掲載。アート市場とライフスタイルの橋渡し的存在。
4.Juxtapoz Magazine
画像引用元:Juxtapoz Magazine
- 月間PV数:約400万(Kartz調べ)
- ジャンル:ストリートアート、ビジュアルアート、サブカルチャー
- 概要:カリフォルニア発のビジュアルアートメディア。グラフィティやイラストレーション、デジタルアートなど“周縁的”でありながら強い熱量を持つジャンルに特化。若年層の支持が厚い。
5. Core77
画像引用元:Core77
- 月間PV数:約500万(Kartz調べ)
- 分野:インダストリアルデザイン・デザイン教育
- 特徴:教育と実務の両面を重視するメディア。製品デザインと思想・理論を結びつける記事構成が特徴で、大学や企業のデザイン部門にも影響力を持つ。
その他注目メディア
- Colossal(https://www.thisiscolossal.com)
アートとクラフトの中間領域に強み。ビジュアルのインパクトが強く、SNS拡散力が高い。 - ARTnews(https://www.artnews.com)
美術市場・ギャラリー情報に特化。伝統的なアート界との接点が深い。 - Eye on Design(https://eyeondesign.aiga.org)
AIGAが運営する視点重視のジャーナル。社会課題とグラフィックデザインの接点が多く、読み応えがある。
アート/デザインメディアの潮流(2025年Kartz調べ)
◆ テーマの拡張:「ビジュアル」から「社会的文脈」へ
現代のアート&デザインメディアは、単なる美しさや独創性だけでなく、ジェンダー、気候変動、政治的アイデンティティといった社会問題との接点を重視する傾向にあります。
◆ グローバル vs ローカルの両立
アメリカ国内でも、NY・LA以外の地域からの発信やローカルな文脈が評価され始めており、それを取り上げるメディアも増加。
◆ テクノロジーとアートの融合
AIやAR、デジタルファブリケーションなど、テクノロジーとビジュアル表現の交差領域を扱うメディア記事も急増中です。
まとめ
アメリカのアート/デザイン系メディアは、単なる情報媒体を超えて、カルチャーの発信地かつ業界の方向性を示す羅針盤的存在です。広報・PR戦略においては、各メディアの特性を正しく理解し、プロジェクトの属性やターゲットに応じた露出先の選定が極めて重要です。
日本からグローバルに向けた文化発信を行ううえで、これらのメディアを適切に活用することで、より戦略的かつ効果的なリーチが実現できるでしょう。
弊社は、世界各国に向けての効果的なPR施策を提供しております。また上記のメディアピッチするなどのマーケティングプランも用意しております。もし海外に向けたマーケティングをお考えでしたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。