COLUMN海外メディア戦略コラム

コロナに負けない!企業キャンペーン

コロナによる経済損失は、半年で57兆円とも言われています。日本および世界の企業がコロナウイルスで大打撃を受けているのは容易に想像できます。

しかしながら、コロナに打ち勝つためのキャンペーンを発案し、見事に成功を収めた企業も多くのあるのをご存じですか?コロナウイルスによって揺れ動く人々の心を見事にキャッチし、ブランディングや売り上げ増に成功している企業もあるのです。マーケティングを成功させるには、時には逆転の発想で人々を引き込むことが重要です。
そこで本記事では、コロナに対抗するために世界の各社が打ち出した、コロナに負けない企業キャンペーンについて紹介します。

1.IKEA

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スウェーデン発の家具・生活雑貨ブランドとして知られる「IKEA」は、コロナ拡大後に1つの動画を配信し、顧客のハートをがっちりと掴むことに成功しました。人々がコロナで外出できないことを嘆く中、家で過ごすことが人生の中で大きな価値を持っていることを動画を通して紹介したのです。この動画を見た人々は、コロナで外出できないことを嘆くのではなく、多くの時間を過ごす家にこそ焦点を当てるべきだと価値観を一転させました。

 

動画の中ではコロナについては一切述べていませんが、人々はコロナ禍の現状を自然にイメージしたようです。また、どうすることもできない屋外の環境を嘆くのではなく、自分で工夫が可能な家庭環境に注目するようになりました。

 

政府が打ち出すステイホームのメッセージとも関連性が高く、SNSを通して広く拡散されました。多くの人々がネットショッピングを通してIKEA製品を購入したのは言うまでもありません。コロナによる人々の心情を利用した、見事な動画キャンペーンの1例と言えるでしょう。

 

2.MacDonaldフィリピン

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コロナが蔓延し、世界中の人々が食に対する不安を抱える中、「MacDonaldフィリピン」は、CEO自らが、店舗の衛生管理徹底について動画を通して説明しました。顧客の不安を取り除くために、入口の消毒液設置、キッチンやテーブルの消毒の徹底、店内のクリーニングを誓いました。また、従業員の体温チェックや定期的な手洗いの徹底、フードデリバリーサービスの配達員の体調チェックなども行い、安心・安全な食事を届けると約束したのです。

 

フィリピンでは、MacDonaldはしっかりとした衛生管理をしているから安全だという評判が急速に拡がりました。コロナで他の飲食店が苦戦する中、MacDonaldの前にはフードデリバリーの配達員が殺到するという事態が発生したのです。

 

人々の不安の声をしっかり聞くことでブランディング価値を高めた、見事なマーケティング戦略と言えるでしょう。

 

3.Cottonelle

トイレットペーパーや紙製品を製造する「Cottonelle」も、コロナ拡大の中でブランディング力向上を見事に成功させた企業として注目を集めました。コロナが拡大する中で、トイレットペーパーをはじめとした紙製品のパニック買いが起こり、本当に必要としている人たちにトイレットペーパーが届かないという事態が発生し始めたのです。

 

Cottonelleとしては製品が飛ぶように売れてうれしいはずですが、CottonelleはSNSを通して、パニック買いをやめるように訴えかけました。Cottonelleは、本当に必要としている人たちに届けたいという思いで、コロナに苦しむ人々に手助けをする非営利団体「United Way」への寄付を決定し、SNSや動画を通して買いだめをやめるように訴えかけました。

 

また、CottonelleはSNSを通したキャンペーンを展開。個人や企業が#ShareASquareというハッシュタグをつけて、関連内容を投稿することで、United Wayに1ドルの寄付がされる仕組みを設けました。

 

現在でもCottonelleは、United Wayへのトイレットペーパーの寄付を続けており、コロナの中にあって大きな社会貢献を果たした企業として、人々からの評価を大きく高めたのです。

 

4.Walgreens

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米国最大の薬局の1つでもある「Walgreens」は、コロナが拡大後、自社のYouTubeチャンネルにて「Ask A Pharmacist」というシリーズ動画の配信を新たに開始しました。薬局では、今後しばらくの間はコロナ関連の薬購入や相談が急増するとの見方のもと、専門家によるコロナ情報を開始することで、コロナに強い薬局をアピールしたのです。

 

動画の詳細欄には、自社ホームページのURLが貼られているため、動画の内容により関心のある人たちがホームページに集まるように設計されています。またホームページでは、顧客一人一人に即座に対応できるチャット機能が取り入れられていますので、新規顧客をがっちりと確保できる仕組みです。

 

コロナを入口として新規顧客を得ようとする、Walgreensの巧みなマーケティング戦略が見て取れます。

 

終わりに

コロナの状況下における世界の企業キャンペーンについて紹介しました。コロナによって過酷な状況に陥っている企業が多い中、発想の転換により、マーケティングに成功している企業もあるのです。もちろん、企業とコロナの相性もあるかと思いますが、少しだけ考え方を変えれば、より相応しい未来が見えてくるのがマーケティングの奥深さでもあります。

 

弊社では、コロナの環境下であっても、あなたの企業が成功を収めるためのさまざまなマーケティングアイデアを保有しています。もし、現在PRやマーケティングにおいてお困りでしたら、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。お問い合わせはこちら

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