COLUMN海外メディア戦略コラム

グローバルマーケティングの最新事例【米大統領選2020②】

日本でもSNSを活用した選挙活動が解禁され、TwitterやFacebookの効果的な活用が大きな注目を集めています。2019年の参議院選の候補者たちへの調査では約80%候補者がTwitterを活用していると回答するなど、SNSによる情報発信の重要性はますます高まってきているようです。

しかしアメリカにおいては、大統領選挙への出馬表明でさえもSNSでの発信からスタートするなど、SNSが果たす役割は日本の比ではありません。選挙で勝つためには、自らの思いを、人々に何らかの形で届ける必要があります。以前はその方法が、ニュースであったり、社説であったり、街頭演説であったりしましたが、現在ではSNSがその役割を果たしているのです。

本記事では、アメリカの主要SNSの一つであるTwitterを利用し、アメリカ大統領選への出馬表明に関する主要ツイートをした候補者たちのTwitter利用状況を紹介します。

※記事中のデータは2020年1月4日現在のものです。

ジョー・バイデン氏

画像引用元:ジョーバイデン
 

Twitterの状況

TwitterURL:参照

Twitter参入日:2007年3月

ツイート数:3484回

フォロワー数:406万人

ツイート頻度:ほぼ毎日複数回

 

大統領選挙への出馬表明に関する主要ツイート

ツイートのURL:参照

ツイートした日付:2019年4月25日

ツイートの形式:コメントおよびYouTubeリンクの貼り付け

ツイートへの反応:コメント数 約1万9000、リツイート数 2万8852回、いいね数 9万7349回

動画再生回数:62万2782回(YouTube)

 

コメント

現在、民主党候補者の氏名が確実といわれているジョー・バイデン氏も、2007年よりTwitterに参入しています。総ツイート数は、他の候補者と比べると少な目ですが、フォロワー数は今回紹介する候補者の中でトップの400万人超え!2019年4月には、アメリカ大統領選への思いを語った約3分30秒ほどの動画がYouTubeにアップロードされ、Twitterでもツイートされました。最近ではTwitter上でのツイートの数も増えてきており、予備選挙に向けてSNSを積極的に利用していこうとする姿勢が見て取れます。

 

スティーブ・ブロック氏

画像引用元:スティーブブロック

Twitterの状況

TwitterURL:参照

Twitter参入日:2010年2月

ツイート数:8162回

フォロワー数:18万9000人

ツイート頻度:毎日もしくは2日に1回程度

 

大統領選挙への出馬表明に関する主要ツイート

ツイートのURL:参照

ツイートした日付:2019年3月14日

ツイートの形式:コメントおよび動画

ツイートへの反応:コメント数 2000、リツイート数 1373回、いいね数 4452回

動画再生回数:37万5000回

 

コメント

現在モンタナ州の知事であるスティーブ・ブロック氏は、動画付きのツイートを通してアメリカ大統領選に出馬表明を行ったことで知られています。モンタナ州を成功に導いてきたスティーブ・ブロック氏の実績、現在のアメリカ社会に対する苦言、また、子どもたちの生活・教育に大きな予算を配分していくという施策への想いが約3分弱の動画としてまとめられ、Twitterにアップロードされました。他の主要候補者と比べると人気の点では劣りますが、まだ若いスティーブ・ブロック氏のSNS活用術にも注目が集まります。
※2019年12月2日に大統領選挙からの撤退を表明。

 

ピート・ブティジェッジ氏

画像引用元:ピート・ブティジェッジ

Twitterの状況

TwitterURL:参照

Twitter参入日:2010年12月

ツイート数:10万3000回

フォロワー数:157万人

ツイート頻度:ほぼ毎日複数回

 

大統領選挙への出馬表明に関する主要ツイート

ツイートのURL:参照

ツイートした日付:2019年6月23日

ツイートの形式:コメントおよび動画の貼り付け

ツイートへの反応:コメント数 約1700、リツイート数 6843回、いいね数 24404回

動画再生回数:116万

 

コメント

10万回を超えるツイート数を誇るのが、ピート・ブティジェッジ氏です。2012年に29歳という若さでサウスベンド市長に就任した後、今度は30歳代でのアメリカ大統領就任を目指す形になります。アメリカの政治家の世代交代を謳い、果敢に意見を主張しているピート・ブティジェッジ氏ですが、PRのためのSNS活用にも精通しており、これまでのツイート数は10万回超え。また、大統領選挙の出馬表明に関する動画はすでに100万回再生されています。SNSを効果的に活用したPRにより、若者の支持を得られるかどうかに注目が集まっています。
※2020年3月1日に大統領選挙からの撤退を表明。

 

カマラ・ハリス氏

画像引用元:カマラ・ハリス

Twitterの状況

TwitterURL:参照

Twitter参入日:2009年4月

ツイート数:1万2800回

フォロワー数:330万人

ツイート頻度:1日1回程度

 

大統領選挙への出馬表明に関する主要ツイート

ツイートのURL:参照

ツイートした日付:2019年6月21日

ツイートの形式:コメントおよび動画の貼り付け

ツイートへの反応:コメント数 約1万7000、リツイート数 5万4568回、いいね数 19万2112回

動画再生回数:438万回

 

コメント

大統領選挙への出馬表明に関する動画ツイートにおいて、最も多くの動画再生回数を獲得しているのがカマラ・ハリス氏です。他の候補者たちが、動画の中で真剣に政策を語る中、カマラ・ハリス氏は音楽と映像効果を取り入れたポップ風のPR動画を作成しツイート。なんと438万回の再生数を獲得しました。この動画再生回数に大きく影響していると考えられるのは、5万回を超えるリツイートです。動画の長さを1分未満に収めたことで、多くの人が気軽に閲覧しリツイートするように仕向けたとも考えることができます。カマラ・ハリス氏は、昨今発表された大統領候補者の支持率においても上位に食い込んでおり、SNSを効果的に活用したPRにより知名度を順調に伸ばしたことは容易に想像できます。
※2019年12月3日に民主党指名争いからの撤退を表明。

 

エリザベス・ウォーレン氏

画像引用元:エリザベス・ウォーレン

Twitterの状況

TwitterURL:参照

Twitter参入日:2011年8月

ツイート数:7687回

フォロワー数:359万人

ツイート頻度:ほぼ毎日複数回

 

大統領選挙への出馬表明に関する主要ツイート

ツイートのURL:参照

ツイートした日付:2018年12月31日

ツイートの形式:コメントおよび動画の貼り付け

ツイートへの反応:コメント数 約1万4000、リツイート数 1万6455回、いいね数 6万6570回

動画再生回数:386万回

 

コメント

民主党候補者の中でも、常に上位の支持率を獲得し続けているのがエリザベス・ウォーレン氏です。今回紹介した5人の候補者の中で唯一、大統領選への出馬表面に関する動画を2018年にアップロードしています。4分半にも及ぶ動画が約400万回再生されていることからも、その人気の高さが伺えます。エリザベス・ウォーレン氏はこれまで、Twitterをそれほど活用してこなかった印象ですが、大統領選が近づく昨今、1日10件程度のツイートを連日発信しています。今後、予備選挙が近づく中で、さらに忙しくなるでろうエリザベス・ウォーレン氏がどのようにSNSを活用していくのかについても注目したいところです。
※2020年3月5日に大統領選挙からの撤退を表明。

 

終わりに

今回は、アメリカ大統領選におけるTwitterの活用に焦点を当てましたが、SNSによるPR効果は、もちろん大統領選だけに留まるものではなく、企業のマーケティング戦略や、芸能人のPR戦略など、様々な分野に適応可能なことは容易に想像がつくかと思います。宣伝の方法は、ここ数年で大きな変化を見せています。グローバルマーケティングを始める際には、デジタルマーケティングの基礎が非常に重要です。
もし、SNSを活用した新時代のPR戦略に興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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※本原稿は2019年に作成・配信したものに一部加筆修正しております。

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