COLUMN海外メディア戦略コラム
アジア:主要メディアまとめ【ニュース編】
2017年の世界の人口は76億人。このうちアジア地域は44億人を占めており、世界の人口の半数以上がアジア地域に暮らしているという計算になります。ビジネスや政治などの世界ではアメリカやヨーロッパ各国に関するトピックが取り上げられることが多い印象がありますが、アジアの持つポテンシャルは相当高いと言っていいでしょう。
ここではアジア地域からのアクセス数の多いニュース系メディアについてご紹介していきましょう。
※以下の数値等のデータは2018年6月18日現在(SimilarWeb調べ)のものです
01. Indiatimes
インディアタイムズ|公式サイトはこちら
カテゴリーランキング:9位|月間ビジター数:13,950万人
平均滞在時間:7:29|平均PV:5.44|直帰率:57.10%
Indiatimesはインドにおける最古の英字新聞The Times of Indiaが展開するニュース系メディア。母体の英字新聞は1838年創刊であり、インドのすべての新聞において2番目に古いとされています。アジアを代表する有力紙とも言われており、BBCは1991年に世界の6大紙のひとつとしてThe Times of Indiaを紹介。ウェブ版では正確な情報はもちろんのこと、インターネットのメリットを活用して最新のニュースを24時間体制で配信しています。
02. NDTV
NDTV|公式サイトはこちら
カテゴリーランキング:54位|月間ビジター数:20,040万人
平均滞在時間:2:11|平均PV:2.02|直帰率:65.89%
NDTV(New Delhi Television Limited)はインドを代表する世界都市であるニューデリーにあるTV局が運営するニュース系メディア。1988年にローンチしたTV局であり、同年11月には歴史的なニュース番組「The World This Week(今週の世界)」をスタートしました。ウェブ版ではインドをはじめとする最新のニュースを配信し、世界各地の話題のトピックをインドの目線からユニークに紹介しています。
03. The Indian Express
インディアン・エクスプレス|公式サイトはこちら
カテゴリーランキング:37位|月間ビジター数:4,857万
平均滞在時間:3:17|平均PV:2.82|直帰率:67.56%
The Indian Expressはインドのムンバイに拠点を持つ同名の英字新聞が展開するニュース系メディア。1931年の創立以来、インド国内の最新ニュースをはじめとして世界で起こっているさまざまなニュースを紙面で紹介してきましたが、ウェブ版においても同様の路線を踏襲し、フレッシュな最新情報を365日毎日発信しています。最近ではFacebookやTwitterの専用ページも展開し、より積極的な展開を進めています。
04. China Daily
チャイナ・デイリー|公式サイトはこちら
カテゴリーランキング:1,268位|月間ビジター数:1,066万人
平均滞在時間:1:09|平均PV:1.71|直帰率:74.63%
China Daily(中国語で《中国日报》)は1981年に創立した中国の英字新聞が展開するニュース系メディア。中国本土で刊行されている英字新聞のなかでもっとも広範囲に刊行されており、メジャーな大都市に拠点を構えています。デジタル版は1995年12月にローンチし、世界中で数多くの読者を獲得。デイリー・ビューは3,100万を超え、そのうちの60パーセントは中国国外という割合です。政治や社会に関するニュースだけでなくビジネスやエンターテインメントなどもカバーし、スマートフォンやタブレット用アプリなどマルチメディア対応も行なっています。
05. The Hindu
ザ・ヒンドゥ|公式サイトはこちら
カテゴリーランキング:475位|月間ビジター数:2,897万人
平均滞在時間:2:51|平均PV:2.21|直帰率:65.22%
The Hinduはチェンマイに拠点を持つインドの日刊紙が展開するニュース系メディア。母体となる新聞は1878年に週刊紙としてスタートし、1889年から日刊紙として運営されています。ウェブサイトは2009年8月15日にベータ版としてローンチし、2010年6月24日から正式にオープン。デザインはアメリカのウェブ・デザイン企業が担当、システムは北欧の企業が担うというインターナショナルな体制で、インド国内外の注目ニュースをわかりやすく伝えています。
06. News18
ニュース18|公式サイトはこちら
カテゴリーランキング:171位|月間ビジター数:6,629万人
平均滞在時間:3:09|平均PV:2.50|直帰率:62.45%
News18はCNNのネットワーク局で英語放送を行うインドのニュース・テレビジョン・チャンネルが展開するニュース系メディア。国際的なネットワークであるCNNが24時間365日配信する最新のニュースを提供しています。インド国内のテレビ・ネットワーク(Indian Broadcasting Network)が参画しているため、国内ニュースもきめ細かくカバー。インド国内外のホットな最新情報を効率的にチェックすることができます。
07. FIRSTPOST
ファースト・ポスト|公式サイトはこちら
カテゴリーランキング:63位|月間ビジター数:4,165万人
平均滞在時間:2:44|平均PV:1.99|直帰率:68.58%
FIRSTPOSTはムンバイにヘッドクオーターを構えるNetwork18によって運営されているニュース系メディア。同じく人気のニュース系メディアであるNews18と同じグループに属しています。インド国内のさまざまなニュースを伝えるコーナーや政治専門コーナー、ほかにも最新テクノロジーやスポーツ、エンターテインメントをそれぞれ取り扱うコーナーがあり、インド国外の最新ニュースも配信。オリジナルのビデオ・コンテンツも人気を集めています。
08. Zee News
ジー・ニュース|公式サイトはこちら
カテゴリーランキング:N/A|月間ビジター数:2,490万人
平均滞在時間:2:08|平均PV:2.06|直帰率:67.03%
Zee Newsはインドのニュース・チャンネルが展開するニュース系メディア。1999年7月6日にローンチしたこのチャンネルはヒンディ語でグローバルに放送しています。ウェブ・サイト版ではグローバルをより意識して英語で表示されており、ライブ・ストリーミングにフォーカスしたコンテンツを配信。インド国内のホットなニュースからグローバル・ニュース、ビジネスやテクノロジー、エンターテインメント、ライフスタイル、そしてインドならではと言える「クリケット」専用コンテンツまで用意されています。
09. The Economic Times
エコノミック・タイムズ|公式サイトはこちら
カテゴリーランキング:N/A|月間ビジター数:3,377万人
平均滞在時間:20:11|平均PV:6.49|直帰率:55.58%
The Economic Timesはインドのビジネス・ニュースの日刊紙が展開しているニュース系メディア。母体は1961年に創立し、The Wall Street Journalに次いで世界で2番目に読まれている英語のビジネス・ニュース紙とされています。ムンバイに拠点を持ち、インド国内の経済ニュースやワールドワイドなファイナンシャル・ニュース、株価情報などファイナンシャル関連ニュースを幅広く提供。ウェブ版では常に最新のトピックを取り上げており、世界中のビジネスマンから高い支持を得ています。
10. The Daily Jang
デイリー・ジャング|公式サイトはこちら
カテゴリーランキング:186位|月間ビジター数:762万人
平均滞在時間:8:27|平均PV:6.52|直帰率:24.87%
The Daily Jangはパキスタンのカラチを拠点とする日刊紙が展開するウルドゥー語のニュース系メディア。1939年創立でパキスタン最古の国営の新聞紙として知られています。カラチやラワルピンディ、ケッタなどパキスタン国内に複数の拠点を持つのに加え、イギリスのバーミンガムにも拠点があり、ヨーロッパの最新ニュースをピックアップ。ウェブ版ではパキスタン国内外の最新ニュースを24時間体制で配信しています。
いかがでしょうか。インドと中国の人口はそれぞれ13億人を超えており、これら2か国でアジア全体の半分以上の人口を占めています。そのためここにご紹介したニュース系メディアのほとんどがこれら2カ国、特にインドで占められており、アジアのなかでもインドをめぐる政治やビジネスが今後ますます重要になっていくことが想定されています。