COLUMN海外メディア戦略コラム

インドネシア‐主要メディアまとめ【ニュース編】2024版

インドネシアは、人口約2億8,000万人を抱える東南アジア最大の国であり、多様な文化や経済成長とともに、メディア業界も活発な発展を遂げています。国民のデジタル化が進む中で、伝統的な紙媒体とデジタルメディアの双方が共存し、多くの国民に情報を届けています。本記事では、2024年の最新情報を基に、インドネシアの主要ニュースメディア5つを紹介し、それぞれの特徴や読者層について詳しく解説します。

1. Kompas(コンパス)

画像引用元:kompas
概要:
Kompasはインドネシアで最も影響力のある新聞であり、全国紙として広く知られています。1965年に創刊され、現在は紙媒体だけでなく、オンラインプラットフォーム「Kompas.com」も展開しています。
特徴:
政治、経済、社会、文化、スポーツなど幅広いトピックを網羅しており、中立的かつ信頼性の高い報道が特徴です。また、最新ニュースを提供するだけでなく、深掘りした分析記事にも定評があります。
読者層:
主に中間層から上位層の読者をターゲットにしており、教育水準の高いプロフェッショナル層が中心です。
発行部数/PV数:
Kompasの紙媒体の発行部数は約50万部とされ、オンライン版「Kompas.com」の月間PV数は1億以上に達します。

2. Detik.com(デティック・コム)

画像引用元:Detik.com
概要:
Detik.comはインドネシアで最も訪問されるオンラインニュースポータルの一つで、1998年に創設されました。「リアルタイムニュース」をモットーに、速報性の高いニュースを提供しています。
特徴:
即時性が高く、政治、経済、社会問題からエンターテインメントやスポーツまで多岐にわたるトピックを扱っています。短く簡潔な記事スタイルが特徴で、スマートフォンでの閲覧を意識した構成となっています。
読者層:
若年層やデジタルネイティブを中心とした幅広い層に支持されています。モバイルファーストのユーザーが多く、SNSでの拡散力が高い点が強みです。
発行部数/PV数:
紙媒体はなく、月間PV数は約2億5,000万に達するとされています。

3. Tempo(テンポ)

画像引用元:Tempo
概要:
Tempoは1971年創刊の週刊誌としてスタートし、現在は日刊紙、オンライン版「Tempo.co」など複数の形態で展開されています。ジャーナリズムの質の高さで知られ、インドネシア国内外で評価を受けています。
特徴:
調査報道や独自の視点を持つ分析記事が特徴で、政治や汚職問題に切り込む大胆な報道が注目されています。また、読者の意見を取り入れるインタラクティブな取り組みも増加中です。
読者層:
インテリ層や知識人、社会的影響力のある層が中心です。質の高いジャーナリズムを求める層に支持されています。
発行部数/PV数:
紙媒体の発行部数は約20万部、オンライン版の月間PV数は約5,000万とされています。

4. Liputan6(リプタン6)

画像引用元:Liputan6
概要:
Liputan6は、インドネシアのテレビ局SCTVが運営するニュースポータルで、テレビニュースとの連携が強みです。1994年にスタートし、デジタル版はその後に拡大しました。
特徴:
ビジュアル重視のニュース提供が特徴で、動画や画像を多用しています。政治、経済、エンターテインメントに加え、ライフスタイルに関する記事も充実しています。
読者層:
20代から40代の幅広い年齢層をターゲットにしており、テレビニュースとオンラインニュースを並行して利用する層に人気です。
発行部数/PV数:
紙媒体はなく、月間PV数は約1億5,000万とされています。

5. Media Indonesia(メディア・インドネシア)

画像引用元:MediaIndonesia.com
概要:
Media Indonesiaは1970年に創刊された全国紙で、現在はオンライン版「MediaIndonesia.com」も展開しています。政府系のニュースや経済関連の報道に強みを持っています。
特徴:
公共政策や政府動向を中心に報道し、企業向けや専門家にとって価値の高い情報源です。特に、社会問題や環境問題への取り組みを積極的に報道しています。
読者層:
政府関係者、ビジネスリーダー、研究者などが主要な読者層です。
発行部数/PV数:
紙媒体の発行部数は約15万部、オンライン版の月間PV数は約3,000万です。

 

インドネシアメディア利用のヒント

インドネシアのメディア市場は、急速なデジタル化が進む一方で、依然として紙媒体も重要な役割を果たしています。以下のポイントを押さえると、より効果的なPR活動が可能です。
デジタルと伝統メディアの使い分け:
デジタルメディアは速報性に優れ、広範囲のターゲット層にリーチできます。一方で、紙媒体は信頼性と深い読者層を持つため、特定の層に向けたメッセージを伝える際に効果的です。
ターゲット層の分析:
各メディアが持つ特定の読者層を理解し、自社のターゲットに合ったメディアを選ぶことが成功のカギです。
現地語対応:
インドネシア語でのコンテンツ作成やプレスリリース配信は必須です。文化的なニュアンスを踏まえたローカライズも重要です。

まとめ

インドネシアの主要メディアは、それぞれ独自の特徴と読者層を持ち、ターゲット市場にリーチするための強力なツールとなります。本コラムで紹介した5つのメディアを参考に、戦略的な情報発信を行い、インドネシア市場での成功を目指してください。
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