COLUMN海外メディア戦略コラム

世界でバズった動画【2019】

2019年は、動画が注目を浴びた1年でした。なかでも面白かったのは、TikTok動画と楽曲をコラボさせることによって火が付いたとされる「Old Town Road ft. Billy Ray Cyrus」にまつわるストーリーです。

曲に合わせてカウボーイ・カウガールに変身するユニークな動画が人気を呼び、動画に使われた楽曲の「Old Town Road ft. Billy Ray Cyrus」も大ヒット!12週連続で全米No.1に輝いたことは皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。

現在、インターネット上には無数の動画が存在し、余暇や学習のためだけでなく、企業のプロモーション戦略としても利用されており、流行りの動画の中から、動画プロモーションの新しいアイデアが生まれてくるかもしれません。そこで本記事では、2019年に世界でバズった動画8選を紹介します。

Old Town Road ft. Billy Ray Cyrus」を使った動画がバズった例

画像引用元:YouTube

 

 

2019年のNo.1再生数を獲得したミュージックビデオ

画像引用元:YouTube

YouTube再生回数で上位を独占するミュージックビデオの分野において、2019年の動画ランキング1位を突っ走っているのが、「ダディー・ヤンキー」が歌う「コン・カルマ」のミュージックビデオです(2019年12月現在)。2019年1月23日にリリースされた後、14日間の間に7000万回再生され、現在の再生回数はなんと16億回を突破しています。ダディー・ヤンキーは現在、YouTube動画の歴代再生回数No.1を突き進んでいる「ルイス・フォンシ」の「デスパシート」でもコラボするなど、YouTubeでプロモーションを成功させている歌手の代名詞ともいえる存在です。ミュージックビデオ関連の動画を作りたい方は、ぜひ一度見ておくことをお勧めします。

 

 

2019年のバズった動画といえばこれ!空港で娘を引きずる父親に共感の声

画像引用元:YouTube

2019年にバズった動画といえばこの動画を忘れてはいけません。ワシントン・ダレス空港で、父親らしき男性が、腕を組んだ娘をズルズルと引きずって歩くたった16秒間の動画です。この動画の詳細は謎に包まれていますが、コメント欄では様々な憶測が飛び交うとともに、子を抱える父親の大変さに多くの共感が集まり、現在の動画再生回数は200万回超え。何気ない日常で発生した一場面をとらえた映像が世界でバズった一例です。

 

 

戦略的にバズらせて大成功を収めた企業のプロモーション動画

画像引用元:YouTube

ヨーロッパを中心とした8か国でバズり、その後世界でも人気を獲得し、見事企業のプロモーションに成功したのが、ドイツに本拠地を置く自動車部品と電動工具のメーカー「Bosch」です。これまで、企業プロモーションのために数多くの動画を作成してきた「Bosch」でしたが、残念ながら動画再生回数はどれも1000回前後。しかし、この動画で一躍世界の注目を集めることに成功し、動画再生回数は2300万回越え。動画の中に自社関連製品をちりばめながらも、突っ込みどころが満載なユニークな動画に仕上げ、SNSを通した拡散により見事に動画マーケティングの成功を果たした一例です。

 

 

映画監督とともに企業のプロモーション動画を作成し成功した例

画像引用元:YouTube

Hennessyは、フランスに拠点を置くコニャック(ブランデーの一種)の製造販売企業です。過去にも様々な動画プロモーションを行ってきたHennessy社ですが、なかなかうまくはいかず・・・満を持して大型の動画プロモーションに取り組みました。イギリスの映画監督「リドリー・スコット」をプロデューサーに招き、約4分ほどの短編動画を作成しました。話題性と質の高い内容により動画は瞬く間に拡散され、現在、再生回数は1000万回に迫っています(2019年12月現在)。Hennessyの公式ウェブサイトでも、企業プロモーション動画のことを前面的に取り上げ、動画とウェブサイトを見事にマッチさせることで、企業の認知度を大きく向上させることに成功しました。

 

 

ゲーム関連動画は今後も人気が続く見通し(リンク

世界でのユーザー数が2億人を超えるといわれている人気ゲーム「フォートナイト」に関する動画です。新機能やマップを追加したチャプター2に関するトレーラー動画が、2019年10月にリリースされた後、わずか1か月と少しで再生回数4000万回を超え話題になっています。eスポーツの人気も高まる今日、各種動画プラットフォームと非常に相性のよいゲーム関連動画の人気は、今後も拡大するだろうというのが大方の見方です。ゲーム会社はマーケティング戦略の1つとして動画プロモーションに重きを置いているため、他の企業が学べる点も多くあるでしょう。

 

 

ソーシャルメディア上で議論を勃発させた動画

画像引用元:YouTube

2019年1月13日に、カミソリの製造販売会社「Gillette」が公開した短編動画が、ソーシャルメディア上で大きな議論を巻き起こしました。Gilletteは、これまで「男らしさ」や「ベストな男」などをキーワードに掲げて自社製品のプロモーションを行ってきましたが、昨今世界で発生しているセクハラや女性差別・軽視問題を問題視し、「男だから」という言い訳で許されてきた社会に対する問題提起ともとれるような短編動画を公開しました。この動画はソーシャルメディア上で瞬く間に拡散され、賛成派と反対派が激しく議論を交わす社会現象にまで発展しました。この動画がもたらしたマーケティング効果については定かではありませんが、現在は再生回数3200万回を超えており、Gilletteが行いたかったとする社会への問題提起は、想像以上に上手くいったといえるのではないでしょうか。

 

 

大企業による動画プロモーションが大成功を収めた例

画像引用元:YouTube

最後に紹介するのは、世界の大企業「コカ・コーラ」社がブラジルへのプロモーションを大成功させた例です。コカ・コーラ社は、ブラジル国民をターゲットにした30秒のプロモーション動画をポルトガル語でリリースしました。1月22日にリリースされたこの動画は、ブラジル人のソーシャルメディア上で瞬く間に拡散され、その再生回数はなんと1億2000万回越え!30秒という短い時間の中に、インパクトのあるメッセージを組み込み、ブラジルの若者たちにコカ・コーラを飲んで人生を楽しめ!と強く訴えかけています。また、この動画は、モバイルでの視聴を見込んで作られたものといわれており、この1本の動画から学べることも多くあるでしょう。2020年以降の動画マーケティングの教科書ともいえる一例です。

 

 

終わりに

2019年にバズった動画の総おさらいをしてみました。こうしてみてみると、バズる動画というのは、何らかの理由があることがわかります。また、自然にバズることもあれば、意図的にバズらせることもできるのが動画プロモーションの面白いところ。2020年、動画プロモーションで成功を収めたいという企業がありましたら、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。

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