COLUMN海外メディア戦略コラム
世界のSNS事情2021編
昨今のビジネスにおいて、SNSの活用は欠かせません。例えば、10万人のフォロワーがいるTwitterアカウントでキャンペーンの告知をすれば、一瞬にして10万人もの人にリーチできます。
SNSがビジネスにおいて重要なのは周知の事実ですが、日本のSNS事情は世界とは大きく異なっていることをご存じですか?世界に向けて情報発信をする場合、日本流ではなく、グローバルもしくはその国の状況に根ざしたSNSマーケティングを実施する必要があります。
そこで本記事では、世界の最新SNS事情2021編を大紹介いたします。海外ビジネスを考えている方必見の情報が満載です!
世界のSNS事情2021年版
では早速、世界のSNS事情について、データを見ていきたいと思います。データは毎年世界のSNS状況を公開しているWe Are Socialの「Degital 2021」を利用しています。
SNSの利用者は前年から13.2%アップ
2021年のSNSの利用者は、2020年と比較し13.2%増加しています。その数4億9,000万人。世界には個人の携帯電話を持っていなかったり、インターネット環境が整っていなかったりする地域もあるため、利用者は今後も増え続けるといってよいでしょう。SNSが将来にわたり利用され続けるかどうかはわかりませんが、現状の伸び率を見れば、これから数年はSNSの隆盛期が続くと考えてよいでしょう。
SNSユーザー数は42億人!
ではSNSユーザーが世界でどれぐらいいるかといえば・・・なんとその数、42億人と報告されています。2021年の世界人口は約78億人のため、約53%の人々が何からのSNSを利用している計算になります。日本では人口が減少していますが、世界の人口は増加傾向。SNSユーザーの総数はまだまだ増えそうですね。
世界で人気のSNSは何?
では世界ではどのようなSNSが利用されているのでしょうか。現在ダントツでトップをいくのがFacebookです。日本では利用者がそれほど多くないFacebookですが、世界ではNo.1のSNSとして認知されています。
日本人の利用者が多いTwitterは世界で16位と、上位には組み込めていないのも面白いですね。
海外SNSマーケティングを実施する際には、各国におけるSNSの利用状況を確認するのがとても重要です。例えばTwitterは日本でのマーケティングには効果的ですが、世界を相手にするとなるとやはりFacebookに軍配があがります。また、FacebookやYouTubeなどが制限されている中国においては、中国発のSNSを利用する必要があります。ターゲットの国に合わせた戦略を練るとよいでしょう。
SNSに費やす時間は1日何時間?所持するアカウント数は?
次に見るのは、SNSに費やす1日の時間の平均とアカウント数です。世界平均では1日に2時間25分の間SNSを利用しています。また個人が所有するSNS数は平均で8.4と報告されています。
この数値をみると、日本人の多くの人が驚くかもしれません。というのも、SNSアカウントを8.4個も所有し、1日に2時間半の時間をSNSに費やす日本人はそれほど多くはないからです。
その理由は、次の図を見るとわかると思います。この図は各国のSNS利用時間ですが、日本はなんとダントツの最下位!つまり、日本のSNS常識は世界では通用しないのです。世界では日本人が思うよりも、SNSが活発に利用されていると考えてよいでしょう。
SNSは個人利用?それともビジネス利用?
日本人の多くはSNSは個人利用をメインとし、ビジネス利用は避ける人が多い傾向にあります。しかしながら世界では、SNSの機能をビジネスに利用する個人や会社が非常に多いといえます。
例えば以下の図はSNSの仕事利用の割合を示したものですが、世界では40%以上の人たちがSNSをビジネスに利用しています。一方で日本は16.7%と低い値なのがわかります。
昨今SNSには非常に効果的な広告機能などが取り入れられており、SNSマーケティングが上手な企業は、それらをうまく利用し、ターゲットにリーチしています。日本の企業はGoogle広告などは積極的に利用する一方で、SNS広告はあまり利用していないように思います。
日本でのマーケティングに関しても、SNSの各種機能や広告を利用することで適切なターゲットに容易にリーチできるようになります。また海外マーケティングを実施する際には、SNSマーケティングが成否をわける大きな要因になります。SNSのビジネス利用についてもぜひ検討してみるとよいでしょう。
SNSに関する気になる話題
ここまで世界のSNS事情についてデータをもとに紹介してきました。この後は、2021年にSNS関係で話題となったテーマを取り上げてみたいと思います。
日本で流行ったクラブハウスの世界での状況は?
2021年に注目を集めたSNSといえば「クラブハウス」を思い浮かべる人も多いと思います。招待されたユーザーしか参加できない「招待型」SNSであることや、世界で注目を集める音声配信をメインとしたSNSであることなどにより大きな注目を浴び、2020年12月に日本上陸後、一大ブームを巻き起こしました。
株式会社ヴァリューズの報告によれば、利用者数はリリースされてわずか2週間で100万人を超えたといいます。しかしながらその後は人気が続かず激減。2021年4月には約20万人とのことです。
では、クラブハウスの世界での状況はどうだったのでしょうか?アメリカのメディアの1つであるビジネスインサイダーの記事によれば、クラブハウスは2021年2月に世界中でピークを迎え、960万もの最大月間ダウンロード数を記録したとのことです。しかし、同年4月には約92万ダウンロードまで減少したとのこと。つまり、日本と同じ現象が世界中でも起きていたということです。
クラブハウスが急激に衰退した理由は諸説いわれていますが、一大のブームを築き上げたそのマーケティング戦略から学べることも多いでしょう。
TikTokの秒数制限解除でどうなる?
昨今の気になるSNSニュースといえば、TikTokが発表した動画の秒数制限解除です。これまでは短い動画であるからこそ趣向を凝らした作品が多く誕生したTikTokですが、動画時間が長くなることで他のSNSと近い存在になることも考えられます。制限時間を解除しても独自性を保っていけるかどうかに注目が集まります。
逆にYouTubeは1分以内のショートムービーを別枠で公開できる「YouTube ショート」をリリースするなど、各SNSも独自の戦略を打ち立てています。SNSの今後の進歩にも大きな注目が集まります。
2021年もSNSは注目の的に!
SNSの人気はそろそろ終わるのでは?という議論もされる中、各SNSは独自の戦略とシステムアップデートにより、終わるどころかその影響力をさらに高めています。
今後も世界が注目するSNSが誕生するかもしれませんし、各SNSが機能を追加し、注目度が大きく入れ替わるかもしれません。SNSは個人の利用だけでなく、ビジネス利用にも大きく貢献します。ぜひ最新の情報をチェックし、世界から出遅れないようにしたいところです。
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