COLUMN海外メディア戦略コラム
アメリカ-主要メディアまとめ【ゲーム編】2025年版
ゲームの情報を得る手段が多様化している2025年。TwitchやYouTubeなどの配信プラットフォーム、Discordなどのチャットツールが存在感を高める一方で、依然として「ゲーム専門のニュースメディア」は大きな役割を果たしています。レビューやニュース速報、業界分析、文化的考察など、配信では得られない知識や理解を提供するのがWebメディアの強みです。本稿では、アメリカで人気の高いゲームWebメディアを、PV規模や影響力を基準に5つご紹介します。

1. IGN
画像引用元:IGN
月間PV:約6,900万(Kartz調べ)
アメリカ最大級、いや世界最大級といっても過言ではないゲーム情報サイトがIGNです。ニュースやレビューはもちろん、攻略記事、特集記事、映画やアニメのレビューまで幅広い領域をカバー。
特にレビューの影響力は強く、IGNのスコアは発売直後の売上に影響を与えるほど。さらに動画レビューやポッドキャストの展開、YouTubeチャンネルとの連動により、テキストにとどまらない多層的な情報発信を実現しています。まさに「北米ゲームファンの標準的な情報源」と言える存在です。
2. GameSpot
画像引用元:GameSpot
月間PV:約2,500万(Kartz調べ)
GameSpotは1996年に創設された老舗メディアで、IGNと並んで長らくゲームメディアの双璧を成しています。
強みは、豊富なレビューとニュース記事、そして近年は動画やeスポーツコンテンツへの対応も強化されている点。レビューは専門性が高く、読者にとって信頼できる指標のひとつです。
また、長い歴史の中で培われたユーザーフォーラムやコミュニティの存在も特徴的。2020年代半ばにFandom社の傘下となりましたが、編集方針の独立性を保ちながら運営が続けられています。
3. Polygon
画像引用元:Polygon
月間PV:約1,500万(Kartz調べ)
2012年にVox Mediaが立ち上げたPolygonは、比較的新しい存在ながら独自の地位を確立しました。
Polygonの特色は、単なるレビューや速報ニュースにとどまらず、ゲーム文化や社会的影響、開発者インタビューといった「文脈」を伝える記事です。例えば、ゲームが社会問題にどう関わるのか、プレイヤー文化がどのように進化しているのかを掘り下げるスタンスは他にない魅力です。
2025年現在、編集体制の変化など課題もあるものの、文化面に強い読者層からは根強い支持を集め続けています。
4. Kotaku
画像引用元:Kotaku
月間PV:約1,000万(Kartz調べ)
KotakuはG/O Media傘下のゲームニュースサイトで、速報性の高いニュースや独自の切り口を持った記事に特徴があり、他メディアが見落としがちな話題を積極的に取り上げる姿勢が支持を得ています。
Kotakuの最大の特徴は「批評性」。業界の問題点を鋭く指摘したり、ユーモアを交えて記事を展開するスタイルは、賛否両論を呼ぶこともありますが、それだけ存在感が大きい証拠ともいえます。近年は小規模スタジオやインディーゲームの紹介にも注力し、コアゲーマーの間で欠かせない存在となっています。
5. PC Gamer
画像引用元:PC Gamer
月間PV:約900万(Kartz調べ)
最後に紹介するのは、PC Gamer。その名の通りPCゲームに特化したメディアで、イギリス発祥ながらアメリカ版が展開され、北米のPCゲーマーにとって重要な情報源です。
ハードウェアレビューや自作PCに関する記事の信頼性は特に高く、単なるゲームレビューにとどまらず「PCで遊ぶ」という文化そのものを支えています。eスポーツやMOD紹介、長文の解説記事なども豊富で、ゲーマーに加えてPC愛好家からも熱い支持を集めています。
今、勢いのあるゲーム系ニュースWebサイト
上記サイトとは別に、ここ最近で勢いのある注目のゲームニュースサイトをご紹介します。
Dexerto
月間PV数:約400万PV以上(Kartz調べ)
Prism UKが運営が、主なユーザーは北米。eスポーツやゲーム文化に強み。若年層向けに急成長中。
Game Rant
月間PV数:約5400万PV(Kartz調べ)
Game Rant Mediaが運営。ゲームニュースやレビュー、攻略情報を提供。
The Gamer
月間PV数:約2200万PV(Kartz調べ)
Valnet Publishing Groupが運営。ゲームニュースやレビュー、コラムを展開。
Dexertoはeスポーツ報道やインフルエンサーコンテンツの充実により急成長し、多くの若者に支持されています。Game Rantは比較的歴史があり、ニュースとカルチャーのバランスが良い新興メディアです。
他にもピックアップをすればキリがないのですが、まずはこの3サイトをチェックしてみてください。
まとめ
2025年のアメリカゲーム系Webメディアを振り返ると、IGNとGameSpotという大御所が健在である一方、PolygonやKotakuのように独自視点を重視するメディアが存在感を発揮しているのが特徴です。さらにPC Gamerのように専門分野に特化したメディアも、確実に読者層を獲得しています。
配信やSNSが情報源として急速に台頭するなかでも、Webメディアは依然として「体系立てられた情報」や「批評的な視点」を提供する役割を担っています。速報性やエンタメ性に流されがちな現代だからこそ、レビューや解説記事の価値はむしろ高まっているといえるでしょう。
アメリカのゲーム文化は今後も拡大を続けます。その中で、これらのWebメディアがどのように進化し、読者の信頼を勝ち取り続けるのか――2026年以降の動向にも注目が集まります。
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