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メタバースとは何か!Facebookの社名変更で熱い。NFTと繋がって形成される新しい経済!

Facebook社がMeta社に社名変更するなど何かと話題にあがることの多いメタバース。またNFTも資産の新しい形として非常にホットな存在となっております。

両方とも最近名前は良く聞くけど一体どういうものなのか分からないという方も多いと思います。実は今、この二つが組み合わさることによって新しい市場が開拓されています。

市場や話題に乗り遅れないために最低限の知識を仕入れておきましょう。

メタバースってそもそも何?

そのメタバースはネットワーク上の仮想空間のこと……と一言で言ってしまうと簡単ですが、実はメタバースの定義や範囲は今も変わりつつあります。もう少し掘り下げて解説します。

メタバースの定義は今も変わっている

その語の発祥は1992年に発表されたサイバー・パンク小説から生じた語ですが、現在ではネットワーク上に構築された仮想空間の総称と思ってもいいぐらいに曖昧な言葉になりつつあります。

そこで何がメタバースなのか、どこからどこまでメタバースなのかの定義について、今まさに言葉の意味が変化しつつある段階なのです。

これはメタバース、これはメタバースじゃないとうかつに言えないのが現状です。

例えば少し前までメタバースとは言わなかったはずのソフトウェアがいつの間にかメタバースあるいはメタバース的と呼ばれているほどです。

 

ちょっと昔のメタバース

ちょっと昔、リンデンラボ社「Second Life」が出たころにも「これからはネットワーク空間が熱い!」と言われましたが、アクセスするのに当時の標準以上のスペックのPCが必要とやや参入ハードルが高めでした。

グラフィックボードを当たり前のようにPCに搭載しているゲーミング層はともかく、一般人には重くてとてもじゃないけど接続できない世界……それが当時のメタバースでした。

結果として当時のSecond Lifeの日本人コミュニティは閑散とし、企業ブースもとりあえず作ったそれ以上のものは少なかったように思えました。

 

ここまで変わった、最新メタバース事情

しかし、時代は変わりました。

例えば先日ラスベガスとオンラインのハイブリッド開催された技術展示会「CES2022」では最新式のVRゴーグルが発表され注目を集め、幾つかの企業ブースではバーチャルなショーケースをメタバース上に設置し効果的に活用していました。

スマートフォンや家庭用ゲーム機でもメタバースの世界へ容易に接続が可能となり、ちょっと昔に夢見たネットワーク上のもう一つの現実に誰もが容易にアクセスする。Second Lifeに夢を見ていた層が夢見た時代が今まさに到来したのです。

 

NFTと繋がって形成される新しい経済圏

メタバースとよくセットで最近出てくる語として「NFT」が挙げられます。こちらはメタバースと違って実は割と最近誕生した語です。

なぜメタバースとセットでNFTが語られるのでしょうか?そこにはNFTの性質が関わっています。

 

NFTって何だろう

NFTはNon-Fungible Token(非代替性トークン)の略称で、暗号通貨の技術を応用して誕生しました。暗号通貨の技術自体が割と最近の技術なのでNFTはもっと新しい技術なのも納得ですね。

NFTは非代替、つまり代わりの効かないトークンの意味で、ネット上でコピーのできない「一点もの」や「数量限定」の取引をするための技術です。

NFTで取引されているもので代表的なものはやはりアートの分野で、従来ではコンピュータ上のアート作品はいくらでもコピーできるので価値を付けることが難しかった背景があります。

しかし、NFT技術の登場でネット上でのアート作品の取引はデジタルデータを直接取引するという従来の選択肢に加えて、その価値を保証するNFTによる所有権の取引という非常に頼りになるものが選択肢が加わりました。

特にアーティストにとって自分のアートを取引して収益化する方法が増えるのは単純に嬉しいですね。

 

メタバースでは何がNFT化されるの?

それでは本題、メタバースとNFT。この二つが結びつくとどうなるのでしょうか?また、何がNFTとして取引されるのでしょうか?

現在、メタバース上で取引されるNFTで代表的なものは以下の二つでしょう。

1つは「メタバース内で使えるアイテム類」、現在NFTの仕組みを使ったゲームも多数登場しており、もちろんその仕組みをメタバースに応用したものも存在します。

分かりやすい例を挙げればアバターの装飾を目的とした服やアクセサリ類を限定数量でメタバース内のNFTアイテムとして販売するといったケースが考えられます。

もう1つは「メタバース上の土地」

ゲーム上で土地? と、こちらは分かりにくいかもしれませんが、NFTに所有権が割り当てられた仮想世界上の土地に高い価値と需要があるとされています。

例えば、バラバラの好立地の土地をまとめた一つの大きい土地にしたいという人が高値で買いたいといったビジネスケースが考えられます。

 

NFTを活用したメタバース

メタバースとNFTの組み合わせは非常に新しい仕組みのため、今回挙げるタイトルの他にも新しいものがすぐに出てくる可能性が高いです。

遊ぶにしても利益を得るにしてもどういう流行の流れになるかを見定めることが重要ですね。

 

・The Sandbox

現在、アルファシーズンが開催されているNFTゲーム形式のメタバースです。

土地の所有権をNFTで扱っているほかに、ボクセルベースのNFTコンテンツを作成しそれをゲーム中に登場させることができることが目玉になっています。

その特徴からアルファシーズンと言えど注目度抜群でメタバースやNFTに関わる企業のみならず、ゲームやファッションなどの有名企業などが既に参入を発表しています。

使用しているトークン(通貨)はSANDです。

 

・Decentraland

こちらも土地の所有権やアバターのアイテムなどをNFTとして取引する形式です。ボクセル調のThe Sandboxに対してなめらかな3DCG風なので好みで選んでも良さそうですね。The Sandboxもそうですが専用のエディタ類が提供されているため誰でもNFTアーティストになれるチャンスがあります。

使用しているトークン(通貨)はMANAです。

 

メタバースとNFT注意したい点。

メタバースとNFTは新しい魅力的な技術と市場の繋がりですが、注意点もいくつかあります。

それらに絡めた投機的な話には注意しましょう。特に絶対に儲かるといった話には特に注意してください。こちらの知識不足に付け入ってお金を狙おうとするケースも考えられます。

知識さえあれば今は市場としても技術としてもホットなのは確かなので、メタバースやNFTに手を出すのは知識を十分に付けてからでも遅くはありません。

また儲けることを考えずに楽しむだけならば知識はそれほど必要ありません。

 

おわりに

昨今のコロナ禍で直接会うことが難しい時節。すでにメタバースでアバター越しに会うという時代が到来しているのかもしれません。

今回紹介したメタバースの他にも広義でメタバースと呼べるものはいくつもあり、その中には家庭用ゲーム機で大ヒットしているゲームも含まれています。

冒頭でも書かれたFacebookの社名変更も含め、今後メタバースはさらに身近な存在になると思われます。
他にも気になるキーワード、ニュースや話題はこちらのコラムから。

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