COLUMN 海外メディア戦略コラム

コロナ禍における展示会事情(2020)

2020年は新型コロナウイルスのために、世界各国が大きな影響を受けています。特に、対面式で実施する展示会業界が受けた打撃は相当なもので、国際見本市連盟(UFI)によれば、2020年第2四半期までに予定の展示会が開催されない場合の損失は、契約金額で1,449億米ドルに上ると試算されました。このように大打撃を受けている展示会業界ですが、オンライン展示会を中心としたさまざまな方法を用いて、過酷な状況を乗り越えようとしています。

本記事では、コロナ禍に世界各国で開催されている展示会事情について紹介します。

 

世界最大級のゲーム展示会「ゲームショウ」は完全オンラインで実施!

世界最大級のゲーム展示会として知られる「ゲームショウ」も、今年は完全オンラインにて実施されました。新作ゲームや新型ゲーム機の紹介もすべてがオンラインとなりましたが、ゲームショウはアマゾンジャパンと提携し、気になったゲームをすぐにオンライン注文できるように工夫しました。

また、アマゾン傘下のゲーム動画配信サービス「Twitch」とも連携し、公式動画やeスポーツ番組を中継したほか、すぐに購入に移れるような仕組みも作り、オンラインを最大限に活かした展示会を実施しました。

コロナ禍の巣ごもり需要によりゲーム界は非常に好調といわれていますが、いざ展示会に出向こうとする人は、かなりのゲーム通に限られます。その一方でオンライン開催では、より多くのゲーム好きにアプローチすることができ、これまでとは違った成果を得た展示会となりました。

実際に体験できなかったという声はもちろん挙がっているようですが、より多くの人にアピールするという意味では、オンラインによる展示会は大きな可能性を秘めているといえます。

 

 

医療機器展示会「MEDICA」がオンライン開催で新しい客層の取り込みに成功

世界最大といわれる医療機器の展示会「MEDICA」は、毎年11月にドイツにて行われますが、今年はコロナの流行のため、完全オンラインにて開催されました。

医療機器メーカーと現場の人々を結びつける場でもあるMEDICAは、両者の対談が非常に重要な意味を持つことから、Network Plazaを経由した対談の設定に力を注ぎました。

昨年よりも参加企業は減少したものの、早めの告知や、オンラインでの手軽さが功を奏し、世界から1,400社以上の出店があるなど、大盛況のうちに幕を閉じました。

 

ドイツになかなか行けない企業も多く、参加を断念していた企業が今年は参加に踏み切るなど、参加者層が大きく変わったことも注目すべき点です。

オンラインのよさをうまく取り入れることで、新しい形の展示会の可能性を示した事例といえます。

 

モーターショーの展示会は相次いで中止に!被害は甚大か

多くのジャンルでオンライン開催が行われる中、大規模な中止に踏み切ったのがモーターショーの展示会です。世界の主要モーターショーといわれる「ジュネーブモーターショー」「ニューヨークモーターショー」「デトロイトモーターショー」「パリモーターショー」「SEMAモーターショー」などがこぞって中止の対応に追われました。

コロナ拡大後に唯一開催できたのは世界の主要モーターショーは「北京モーターショー」で、コロナの予防措置をしっかりと行った上で、1度の延期を受けつつも9月に実施されました。

モーターショーは、実際に見て、触れて、体験することが魅力の1つでもあり、それができないオンライン開催は実施しないことに決めましたが、業界全体の損失は甚大だったと予想できます。オンライン開催との相性はあるものの、コロナ禍においては、いかにオンライン展示会を効果的に活用するかが、生き残りのために重要なポイントとなりそうです。

 

世界最大級のバーチャル展示会が話題に!開催日は365日?

コロナによって、多くの展示会がオンライン開催に移行しましたが、その中でもユニークな方法を取り入れて注目を集めているのが、産業をテーマにした「INDUSTRY EXPO Virtual Expo」です。

オンライン展示会でありながら、従来の展示会の臨場感を感じられるような構成を作り上げたことに加え、展示会の開催日を365日、24時間にするというなんとも異例の開催日程を設定したのです。

 

展示会は一度の大量の情報を得られる一方で、その日程に合わせなければならない難しさも備えています。しかし、このバーチャル展示会は365日24時間参加可能なため、誰であっても自分の予定に合わせて参加できるという利点を備えています。

 

開始当初の1日当たりの参加者数は1,000人~とそれほど多くはありませんが、長期的な開催が功を奏し、開始以来の参加者アクセス数はすでに1,000万人を超えるなど、好調です。

オンラインによる場所の自由性に、時間の自由性も加えた非常に興味深いオンライン展示会です。

 

 

学校の文化祭までも「オンライン開催」に

さまざまな学校行事がコロナの影響で中止になる中、生徒が中心となり作り上げる「文化祭」のオンライン開催が相次いでいます。

生徒たちがオンラインでも楽しめる方法や、オンラインだからこそ伝えられる内容を模索し、最新のテクノロジーを積極的に活用し実施。生徒が柔軟な発想を考案し、教員よりもテクノロジーを使いこなす生徒も多くいたようです。

コロナだから中止、コロナだから延期というのは時代遅れで、今後はいかにオンラインをうまく使いこなすかに焦点が当たることになりそうです。

 

 

終わりに

今回は、コロナの影響で変化を見せた世界のさまざまな展示会事情について紹介しました。世界の大イベントはもちろんのこと、学校の文化祭までもがオンライン化しているというのは驚くべき事実です。

しかし今後は、いかにオンラインを使いこなすことができるかに焦点が当たります。これまでは当たり前のように対面で行われていた展示会すら、オンラインでの実施に様変わりしているのです。

コロナの影響化でも、オンラインをうまく利用することで、これまでと違った客層を取り込んだり、より多くの人々にアプローチしたりすることが可能となります。また、対面で行うよりも少ない準備と費用で実施できるのも大きな魅力です。

 

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