COLUMN海外メディア戦略コラム
今さら聞けないコンテンツマーケティング
Jリーグがサッカー強豪国の1つであるイタリアでも放映されることになりました。Jリーグは1992年の発足後、クラブ再編などを繰り返すとともに国内放映を続け、コアなファンを増やしてきました。
Jリーグから世界で活躍する選手も増え、現在Jリーグは中国や香港、マカオなどをはじめとした40以上の国で放映されています。他の国のサッカーやリーグではなく「日本のJリーグが見たい」という熱狂的なファンを増やしてきたからこそできる芸当です。これはコンテンツマーケティングの基本とも通ずるところがあります。
本記事では、価値あるコンテンツを提供し続けることで熱狂的な顧客を増やし、ビジネスの成功を導く「コンテンツマーケティング」について紹介します。コンテンツマーケティングの基本や成功のためのポイントについて説明しますので、マーケティングに関わる人はぜひ読んでくださいね。
コンテンツマーケティングとはそもそも何?
コンテンツマーケティングとは、コンテンツとマーケティングを組み合わせた言葉です。価値ある情報や内容が詰まったコンテンツを制作し、そのコンテンツの力を利用してビジネスを成功へと導く手法です。
身近なものであれば、企業のWebサイトに掲載されている「コラム記事」もコンテンツの1つです。価値のある情報を執筆し、読者に届けます。読者はそのコラムがよいと思えばファンとなり、繰り返しサイトに訪問するようになります。ファンであれば、その会社の商品を購入したいと考え、売上にも繋がります。
コンテンツ例としてコラム記事を紹介しましたが、コンテンツは何でも構いません。Jリーグの場合はJリーグという組織そのものだったり、動画だったりしたわけですが、イラストや社説、写真など、さまざまなものがコンテンツになり得ます。
しかしながら、コンテンツをただ発信するだけではビジネスにつながりません。そのため、コンテンツをどのように潜在顧客に届けるか、どのように継続してみてもらうか、そしてどのように仕事受注につなげるかというマーケティング面も重要になります。
コンテンツマーケティングとは何かと聞かれたら、価値あるコンテンツを提供することでファンを増やし、仕事受注につなげるマーケティングと捉えておくとよいでしょう。
コンテンツマーケティングと他のマーケティングとの違い
コンテンツマーケティングの特徴を理解するためには、GoogleやSNSの広告利用と比較するのがよいでしょう。
Google adsやFacebook広告は、一定額のお金を支払うことで、特定のページへユーザーを引き込むことができるマーケティングです。広く顧客を集めることができますが、高額な費用が発生すると共に、1度きりのアクセスとなることも多く、自社のファンになってもらうことはなかなか難しいといえます。
一方でコンテンツマーケティングは、コンテンツ作成費用以外は基本無料です。繰り返しよいコンテンツを発信し続けることでユーザーをファン化し、繰り返しの訪問や仕事受注に繋がりやすくなるという傾向があります。ただし、顧客獲得経路がない場合は、せっかくよいコンテンツを作ったにもかかわらず全く見てもらえないという状況が生じます。
そのため、広告運用は短期で成果を得たい場合に、コンテンツマーケティングは長期目線で将来の成功を得たい場合に利用されます。それぞれの特徴をよく理解し、適切なマーケティングを実施することが望まれます。
コンテンツマーケティングを成功させるためのポイント
昨今、多くの企業がコンテンツマーケティングに取り組んでいます。しかし上記でも紹介したように、コンテンツマーケティングは長期での視点が重要なことに加え、顧客への適切なアプローチができない場合、誰にも見てもらえないコンテンツになりかねません。
コンテンツマーケティングに取り組む際には、以下のポイントについても確認してみてください。
コンテンツの充実
コンテンツマーケティングで何よりも大切なものが「コンテンツ」の質です。コンテンツの充実なくしてコンテンツマーケティングは成功しません。コンテンツを作成する際には、以下のポイントを押さえているかどうかを確認してください。
・ユーザーにとって有益な情報か
・仕事受注を意識しすぎず、コンテンツの質にフォーカスしているか
・タイトルは魅力的か
・ターゲット層を限定しているか
・みやすさを重視しているか
SNSの活用
コンテンツマーケティングは長期目線で実施する手法ですが、だからといってコンテンツのみを作り続ければよい、というわけではありません。たとえコンテンツが優れていてもSEOで上位を取るためには長い時間がかかりますし、さらにいえばコンテンツが正しく評価されるかどうかすらわからないからです。
そのため、コンテンツマーケティングを実施する際には、潜在顧客へリーチするためにSNSを活用することをおすすめします。SNSでコンテンツの概要を少しずつ紹介しつつ、興味のありそうなターゲットにアプローチします。また、SNSは双方向のコミュニケーションに優れているため、メッセージ交換などを繰り返すうちにユーザーがファン化し、自社のコンテンツにより興味を持ってくれたり、商品やサービスの購入につながったりします。
コンテンツマーケティングを軌道に乗せるためには、SNSの効果的な活用が不可欠です。もしまだ企業用のSNSを作成していない場合は、ぜひ取り組んでみてください。
コンテンツから仕事受注への導線
コンテンツマーケティングは、コンテンツの内容が何よりも重要です。そのため、コンテンツ内にはビジネスの宣伝はあまり取り入れず、コンテンツの質にとことんこだわることをおすすめしています。しかしながら、それでは仕事受注に繋がらないというのも現実。
そのため、コンテンツの最初や最後に、自社サービスへと繋ぐための導線を準備したり、問い合わせボタンをわかりやすく設置したりすることをおすすめします。また、1つのコンテンツを見ただけの顧客よりも、3つ、4つと複数のコンテンツを見た顧客の方が問い合わせの確率は上がります。そのため、サイト内回遊をあげるために関連記事やおすすめ記事を掲載したり、わかりやすいカテゴリー分けで道筋を示してあげたりするなどの方法も効果的です。
継続する意思と仕組みづくり
コンテンツマーケティングは長期での視点がとても大切です。しかし多くの企業は短期で成果がでないからとやめてしまいます。そのため、コンテンツマーケティングを長期で継続するという強い意思がとても大切です。
同様に、コンテンツマーケティングを継続する仕組みづくりも重要です。社内で順番にコンテンツを作成したり、コンテンツ作成を業務の1つとして取り入れ時間を確保したりすることで、無理なくコンテンツ作成が継続できます。
もし社内だけで難しい場合は外注したり、コンテンツマーケティングに精通した企業に依頼したりするのもよいでしょう。
終わりに
本記事では、長期でコンテンツを育て続けてきたJリーグの成功をもとに、コンテンツマーケティングに関する基本と成功のためのポイントについて紹介しました。
コンテンツマーケティングは長期目線で実施するマーケティングであることから、成果が見えづらく不安になる企業も多いと思います。
もしコンテンツマーケティングの方向性に対し不安を感じておられましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。コンテンツマーケティングに精通した弊社のマーケティングチームがサポートさせていただきます。