COLUMN海外メディア戦略コラム

世界のソーシャルメディア事情【中国編】

14億人という世界最大の人口を誇る中国。アメリカに続く世界2位のGDPを誇り、中でもEC分野の発展は目を見張るものがあります。

中国では、以前の記事でも紹介したように、独自のソーシャルメディアが発達しています。これは、中国政府が行うグレートファイアーウォールという情報規制によるもので、アメリカ発の人気ソーシャルメディアである、Facebook、YouTube、Instagram、Twitterなどは、中国国内で利用できません。そのため、中国では、代わりとなる独自のソーシャルメディアが開発され、中国市場に大きな影響を及ぼしているのです。

本記事では、中国の主要ソーシャルメディアを紹介するとともに、近年人気を集めている注目ソーシャルメディアについて紹介します。

Facebook Messengerの代わりに「WeChat」

画像引用元:WeChat

日本人がメッセージングアプリ「LINE」を日常的に使うように、中国においてもメッセージングアプリは必須のツールです。中国では、Facebook Messengerの利用が制限されているため、中国発のメッセージングアプリ「WeChat」が日常的に利用されています。「WeChat」は中国デジタル巨人「BAT」の一画であるテンセント社が運営しています。

WeChatの月間アクティブユーザー数は11億を超え、中国で最も利用されているソーシャルメディアといわれています。機能としては、日本のLINEをイメージしていただければ分かりやすいでしょう。ただLINEよりも「発信」機能が充実しており、LINE、Facebook、Twitterをすべて網羅したような機能になっています。近年では、企業の公式ページが大幅に増加しており、「WeChat」を活用したマーケティングに注目が集まっています。

中国でビジネスを行う際には、真っ先に取り入れたいアプリの1つです。

 

Facebookの代わりに「人人網」

画像引用元:人人網

中国では、上記で紹介したWeChatの人気がずば抜けており、さらにWeChatにはFacebookに似た機能が組み込まれているため、ほとんどの中国人はWeChatを利用するというのが現状ですが、Facebookと似た機能のソーシャルメディアをあえて挙げるとするならば、「人人網(レンレンワン)」でしょう。

人人網は2005年にリリースされ、中国最大級のコミュニティSNSと呼ばれ人気を博し、一時は1億6000万人ものユーザーを獲得しました。SNS上では、同様の興味を持ったネット上の仲間たちと容易に議論を交わすことができることから若い世代の注目を集めましたが、その後、上記で紹介した「WeChat」や後に紹介する「Weibo」の勢いに押され影を潜めています。

しかし、ある分野に対して強い興味関心を持つ人々と新たな関係を作るうえでは非常に有用なソーシャルメディアであり、多くの企業が注目しているのも事実です。上手く使えば、SNSマーケティングにおいて大きな成果をもたらすことができるでしょう。

 

中国のYouTube「Bilibili」

画像引用元:Bilibili

中国では、世界No.1の動画共有プラットフォームであるYouTubeの利用もできません。しかしながら、中国では多くの情報を分かりやすく、効果的に伝えることができる「動画」の価値が高まっており、YouTubeの代わりとなる動画プラットフォームももちろん準備されています。

そのうちの1つが「Bilibili」です。元々アニメに特化した動画共有サイトとしてスタートした「Bilibili」ですが、現在はおもしろ動画から教育動画まで、幅広い動画がアップロードされています。「Bilibili」を活用した動画マーケティングによりプロモーションを成功に導いた企業も多く、多くのマーケターが注目しているソーシャルメディアの1つです。

 

Twitterの代わりに「Weibo」

画像引用元:Weibo

中国では、「発信」に重点を置いた世界的に人気ソーシャルメディア「Twitter」も利用できません。その代わりに、ほぼ同様の機能である「Weibo」が人気です。

「Weibo」は、140字までの文章を発信することができるSNSで、「中国版Twitter」と呼ばれることもあります。現在はアクティブユーザーの数が2億人を超えており、企業の公式アカウントが140万以上登録されているといわれています。

多くの中国人は、知り合いとコミュニケーションを取るための「WeChat」と、不特定多数の人に発信する「Weibo」というように使い分けており、発信力の点では非常に強力なツールとして認知されています。中国でビジネスを行う際には必須のソーシャルメディアです。

 

中国で注目のソーシャルメディアはやっぱりこれ!「TikTok」

画像引用元:TikTok

中国で今注目を集めているソーシャルメディアといえば・・・実はこちら、「TikTok」なんです。「TikTok」はアメリカで一大ブームを巻き起こしているため、アメリカ発のプラットフォームと思っている人も多いかと思いますが、実は「TikTok」は2016年に中国の企業がリリースしたものなのです。

「TikTok」は、15秒間という短い時間の動画を共有できる動画共有アプリです。動画の時間を15秒間に制限したことから、質の高い動画が多く誕生しました。また、それらの動画はSNSで拡散されやすく、「TikTok」をきっかけに有名になった人や曲が多数存在する程です。2019年の上半期にアメリカで最もダウンロードされたアプリとしても知られています。

中国およびアメリカにて大ブームとなっているアプリということもあり、今後SNSマーケティングの中心になっていくのではないかと期待されています。日本では一部の若者のみに人気という印象ですが、中国や世界をターゲットとするマーケティングを行う際には、ぜひ注目したいアプリです。

終わりに

本記事では、中国におけるソーシャルメディアの現状について紹介しました。中国では現在、写真よりも動画の重要性が増加しており、今後は動画マーケティングが主流になっていくだろうと予想されています。

海外をターゲットとしたマーケティングを行う際には、その地域のことをよく知ることが重要です。弊社には、これまで多くの企業の世界進出をサポートしてきた実績がございますので、海外進出にご興味がございましたら、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。

※本原稿は2020年3月に作成・配信したものに一部加筆修正して掲載しております。

基礎からわかる!海外向けプレスリリース配信ガイドはこちら

WeChat

日本人がメッセージングアプリ「LINE」を日常的に使うように、中国においてもメッセージングアプリは必須のツールです。中国では、Facebook Messengerの利用が制限されているため、中国発のメッセージングアプリ「WeChat」が日常的に利用されています。「WeChat」は中国デジタル巨人「BAT」の一画であるテンセント社が運営しています。

WeChatの月間アクティブユーザー数は11億を超え、中国で最も利用されているソーシャルメディアといわれています。機能としては、日本のLINEをイメージしていただければ分かりやすいでしょう。ただLINEよりも「発信」機能が充実しており、LINE、Facebook、Twitterをすべて網羅したような機能になっています。近年では、企業の公式ページが大幅に増加しており、「WeChat」を活用したマーケティングに注目が集まっています。

中国でビジネスを行う際には、真っ先に取り入れたいアプリの1つです。

 

Facebookの代わりに「人人網」

画像引用元:人人網

中国では、上記で紹介したWeChatの人気がずば抜けており、さらにWeChatにはFacebookに似た機能が組み込まれているため、ほとんどの中国人はWeChatを利用するというのが現状ですが、Facebookと似た機能のソーシャルメディアをあえて挙げるとするならば、「人人網(レンレンワン)」でしょう。

人人網は2005年にリリースされ、中国最大級のコミュニティSNSと呼ばれ人気を博し、一時は1億6000万人ものユーザーを獲得しました。SNS上では、同様の興味を持ったネット上の仲間たちと容易に議論を交わすことができることから若い世代の注目を集めましたが、その後、上記で紹介した「WeChat」や後に紹介する「Weibo」の勢いに押され影を潜めています。

しかし、ある分野に対して強い興味関心を持つ人々と新たな関係を作るうえでは非常に有用なソーシャルメディアであり、多くの企業が注目しているのも事実です。上手く使えば、SNSマーケティングにおいて大きな成果をもたらすことができるでしょう。

 

中国のYouTube「Bilibili」

画像引用元:Bilibili

中国では、世界No.1の動画共有プラットフォームであるYouTubeの利用もできません。しかしながら、中国では多くの情報を分かりやすく、効果的に伝えることができる「動画」の価値が高まっており、YouTubeの代わりとなる動画プラットフォームももちろん準備されています。

そのうちの1つが「Bilibili」です。元々アニメに特化した動画共有サイトとしてスタートした「Bilibili」ですが、現在はおもしろ動画から教育動画まで、幅広い動画がアップロードされています。「Bilibili」を活用した動画マーケティングによりプロモーションを成功に導いた企業も多く、多くのマーケターが注目しているソーシャルメディアの1つです。

 

Twitterの代わりに「Weibo」

画像引用元:Weibo

中国では、「発信」に重点を置いた世界的に人気ソーシャルメディア「Twitter」も利用できません。その代わりに、ほぼ同様の機能である「Weibo」が人気です。

「Weibo」は、140字までの文章を発信することができるSNSで、「中国版Twitter」と呼ばれることもあります。現在はアクティブユーザーの数が2億人を超えており、企業の公式アカウントが140万以上登録されているといわれています。

多くの中国人は、知り合いとコミュニケーションを取るための「WeChat」と、不特定多数の人に発信する「Weibo」というように使い分けており、発信力の点では非常に強力なツールとして認知されています。中国でビジネスを行う際には必須のソーシャルメディアです。

 

中国で注目のソーシャルメディアはやっぱりこれ!「TikTok」

画像引用元:TikTok

中国で今注目を集めているソーシャルメディアといえば・・・実はこちら、「TikTok」なんです。「TikTok」はアメリカで一大ブームを巻き起こしているため、アメリカ発のプラットフォームと思っている人も多いかと思いますが、実は「TikTok」は2016年に中国の企業がリリースしたものなのです。

「TikTok」は、15秒間という短い時間の動画を共有できる動画共有アプリです。動画の時間を15秒間に制限したことから、質の高い動画が多く誕生しました。また、それらの動画はSNSで拡散されやすく、「TikTok」をきっかけに有名になった人や曲が多数存在する程です。2019年の上半期にアメリカで最もダウンロードされたアプリとしても知られています。

中国およびアメリカにて大ブームとなっているアプリということもあり、今後SNSマーケティングの中心になっていくのではないかと期待されています。日本では一部の若者のみに人気という印象ですが、中国や世界をターゲットとするマーケティングを行う際には、ぜひ注目したいアプリです。

終わりに

本記事では、中国におけるソーシャルメディアの現状について紹介しました。中国では現在、写真よりも動画の重要性が増加しており、今後は動画マーケティングが主流になっていくだろうと予想されています。

海外をターゲットとしたマーケティングを行う際には、その地域のことをよく知ることが重要です。弊社には、これまで多くの企業の世界進出をサポートしてきた実績がございますので、海外進出にご興味がございましたら、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。

※本原稿は2020年3月に作成・配信したものに一部加筆修正して掲載しております。

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