COLUMN海外メディア戦略コラム

CES2022まとめ ラスベガスとオンラインのハイブリッド開催!

全米民生技術協会(Consumer Technology Association、CTA)が主催する電子機器の一大見本市、CES。

昨今のコロナ禍により、2021年のCESは残念ながら完全オンラインによる開催となりましたが。

2022年開催のCESはオンラインとラスベガス会場のハイブリッド開催となり。1年分の熱気とともに、どの企業もエキサイティングな最新技術・機器を会場となるラスベガスへと持ち寄りました。

本記事はCESでどのような最新テクノロジーが紹介されたかをいくつか紹介します。

コンパクト&高機能、最新食器洗浄機『Bob.』

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フランス、DaanTech社の食器洗浄機『Bob.』

「CESの記事なのにいきなり食器洗浄機なのか」と言われるかもしれませんが、なかなか侮れない実力を備えた一品。

まずまっさきに目に入るのはオシャレかつコンパクトな点。

食器洗浄機といえば「キッチンの隅っこにあるからインテリア性をアピールされても意味がないのでは?」とお思いの方。

小さいボディ、そしてカラーリングを選べる扉はその既成概念を壊してキッチンのみならずお部屋全体のカラーとマッチすると思います。

それでは肝心の機能面ではどうでしょうか。

配管をなくして単身者向けアパートでも気軽に設置できるようにした点は今まで置くことが難しかった層にとって嬉しい点ですね。

さらには紫外線による除菌機能を搭載、携帯電話や財布類など水洗いが難しいけれど昨今のコロナ事情を考えると殺菌したいそんな品物を簡単に除菌することができます。

時代にマッチした最新食器洗浄機と言えますね。

 

テレビは新型有機ELが主流、miniLEDも期待度アップ

コロナ禍において家の時間が増えると活躍する時間も増えるテレビ。

毎年のように各社が競うように新製品を発表している中、今年も例に漏れず家電の花形の様相を見せていました。

特に主流になりつつある有機ELは従来品では『暗い』『画面の焼き付き』という弱点がありましたが。

各社技術的な努力の結果その欠点が過去のものになりつつあります。

さらに将来的な技術的スタンダード候補と言えるminiLEDに関しても。

サムスン社『QN900B 8K Neo』、ソニーの『Bravia Z9K Master Series 8K』などが発表されています。

 

自動車の未来化

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すっかりハイテクの塊となった自動車産業。

もちろんCES2022では自動車に関する発表がいくつかありました。

ソニーは新しい部門、Sony MobilityIncを開始すると発表。同時にEV車の発表も行いました。

特に目玉となるのはSUV『Vision-S』。

移動手段であった車が5Gネットワークとの接続によりエンターテイメントの場へと進化を遂げた一つの形であることすら感じられます。

自動運転技術の発達も相まってより快適にくつろげる車の中の時間というものが想像できますね。

BMWでは色が変わる車を発表しました。

現在はまだ技術デモの発表段階で、しかも黒と白、それからグレーの間のみの色変更で。

カメレオンのように全ての色に自由に変えられるというわけではないですが。

将来は朝服を選ぶように車の色を変えられる技術に発展することを期待したいです。

 

広まるNFT、メタバース

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すっかり定着した語となった感もある『NFT』や『メタバース』。

CES2022ではそれらに関する発表ももちろんありました。

Netgearのデジタルキャンバスプラットフォーム『Meural 』がNFTアート展示に対し対応できるようになると発表。

購入したNFTアートを簡単に壁に飾ることができるようになったことを表している。

さらにこれはNFTブームがハードウェア業界を動かす可能性を示したと見てもいいかもしれない。

メタバースはそれそのものがCES2022を支える技術の一つとなったと言える。

いくつかの意欲的な企業はメタバース上で展示を行い、仮想空間上での展示の効果性を示した。

今回の結果を見て来年にはもっとメタバース上の展示が増える予感がする。

そんなメタバースを最大限活用するためのハードウェアの発表ももちろん行われた。

パナソニックの子会社Shiftall社の発表した有機ELディスプレイ搭載型のメタバース向けVRグラス『MeganeX』もその一つだ。

VRヘッドセット類の問題点といえば長時間の装着になるため重さ・装着感の改善だが、その点において従来品と比較して進化が感じられる品物といえる。

 

ロボットの時代

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北京オリンピックの選手村の食堂でロボットが食事を用意していたのに時代を感じた方もいるかと思います。

そこまで大仰なものでなくとも日常へと着々とロボットは進出しています。

ユカイ工学が発表したペットロボット『甘噛みハムハム』はかわいい猫ちゃんに単機能を凝縮させることによって、シンプルかつ低コスト化を実現。

最高の甘噛み猫型ロボットによる癒し体験を提供してくれます。

ヒルズエンジニアリングのAIスマート消毒ロボット『Hey-Bot』はソーシャルディスタンスが叫ばれるコロナ禍ならではのロボットと言えます。

感染リスクの高い場所にてAIエンジンをベースに自律走行を行い。消毒と来場者へのナビゲーションを行うことができる。

さらに柔軟性の必要とされる場面ではタッチパネルでキーワードを入力することによってロボットにナビを求めることもできるとされている。

 

今回のCESの傾向

全体として2021年の傾向をそのまま継続し。

コロナ禍の新しい当たり前に各社それぞれで出来ることをしていく形が2022年と感じました。

また従来は第一に考えられていた環境問題への取り組みに関しては。もう既に実行して当然という次元へと企業や人々の意識が上昇したことを感じられました。

特別な目新しい技術以上に従来あるいは昨今の流行の技術をより洗練する。

それが今年の傾向と感じました。

 

おわりに

コロナ禍であっても技術の進歩は止まらず。

それに適した形に進歩していく、その姿勢が感じられたCES2022。

メタバースのブームなどにより遠隔地であっても十全にアピールすることができると証明されました。

来年はどういった形でCESが行われるか、どのような展示品が発表されるか楽しみですね。

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