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東南アジア発 世界的企業紹介 アジアの注目企業!ユニコーン企業

以前は発展途上国のイメージがあった東南アジアでも、IT化の波に乗り、多くの企業が世界的な影響力を持つようになってきました。企業評価額が10億ドルを超えるユニコーン企業も増えつつあり、東南アジアの動きに注目が集まっています。本記事では、東南アジアで注目を集めているユニコーン企業9社について紹介します。

 

ユニコーン企業とは

ユニコーン企業とは、創業から短時間で大企業に成長した、注目度の高い企業を指す言葉です。ユニコーン企業として認識されるためには、以下の4つの条件を満たす必要があります。

 

1.創業から10年以内

2.評価額10億ドル以上

3.未上場

4.テクノロジー関連企業

 

古い企業や上場した企業はユニコーン企業の対象からは外れてしまうことから、ユニコーンと呼ばれる企業のみが優れた企業というわけではありません。しかし、勢いのある企業はユニコーン企業入りすることが多く、世界の投資家たちが動向を日々追っています。

 

世界のユニコーン企業の動向を紹介しているCB insightsによれば、ユニコーン企業として認識されている企業の数は世界で490社で、多くはアメリカや中国の企業で占められています。日本のユニコーン企業はたったの4社であることからも、ユニコーン企業の仲間入りするのは簡単ではないことがわかります。

 

東南アジアで注目のユニコーン企業9社

世界の企業がユニコーン企業入りを狙う中、なんと東南アジアの企業9社が、ユニコーン企業入りを果たしています。これらの企業は今後、東南アジアだけでなく、世界で注目を集める日が来るかもしれません。東南アジアのユニコーン企業9社を一挙紹介します。

 

※CB insightsが発表した2020年10月現在のデータを利用しています

 

表 東南アジアのユニコーン企業9社

会社名 企業価値 国名 産業種
Grab 143億ドル シンガポール 配車アプリ他
Gojek 100億ドル インドネシア バイクタクシー・デリバリーサービス他
Tokopedia 70億ドル インドネシア Eコマース他
HyalRoute 35億ドル シンガポール モバイル・テレコム他
Traveloka 30億ドル インドネシア 旅行サービス他
Ovo 29億ドル インドネシア フィンテック他
Bukalapak 25億ドル インドネシア Eコマース他
Trax 13億ドル シンガポール 在庫管理他
Revolution Precrafted 10億ドル フィリピン 住宅設計他

 

1.Grab

東南アジアでユニコーン企業のトップとして君臨するのが、シンガポール発の企業「Grab」です。名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

 

Grabはもともと、スマホを使ってタクシーをどこでも呼べる配車アプリによって注目を浴びました。その後、配車サービスと関連の高いフードデリバリーや、ドライバーが直接目的地にまで荷物を届ける短時間デリバリーサービス、サービスの決済に便利なスマホペイなどで業種を拡大。東南だけでなく、世界でも大きな注目を浴びる一大企業に成長しました。

 

現在は、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、カンボジアを舞台にサービスを展開。2019年には、日本のJapanTaxiと連携してサービスを展開することが明らかにされました。今後の発展に注目が集まるユニコーン企業です。

 

2.Gojek

Grabがタクシーならば、バイクによる配車タクシーサービスを展開することでユニコーン企業の仲間入りをしたのが、インドネシアのジャカルタに本社を置く「Gojek」です。ジャカルタでは、世界でも有数と言われる大渋滞が連日発生しており、車による移動では時間がかかります。その一方で、バイクによる移動であれば隙間を縫って移動できることから、バイクタクシーが市民の足として急速に浸透。東南アジアで第2位のユニコーン企業にまで成長しました。Grabと同様に、配車サービスと相性のよいデリバリーにも力を入れるなど、インドネシア国民にとって、なくてはならない存在になっています。

 

Gojekは、インドネシアやベトナム、シンガポールにてサービスを展開。東南アジア近隣へのサービス拡大を検討中です。Grab同様、今後の展開に大きな注目が集まるユニコーン企業です。

 

3.Tokopedia

Eコマースによってユニコーン企業の仲間入りをしたのが、インドネシア発の「Tokipedia」。2億6000万人という東南アジアで最も多い人口を抱えるインドネシアにおけるEコーマスの先駆けとなった企業です。

インドネシアのネット市場は、2020年以降大きく成長すると考えられており、ネット市場を牽引するTokipediaには大きな注目が集まっています。他のユニコーンが近隣国へのサービス拡大を図る中、インドネシアのみに焦点を絞ることで、急速な成長を遂げてきました。ムスリムファッションの中心的なプラットフォームとしても知られており、今後、サービスの対象地域を拡大するのかどうかに大きな注目が集まっています。

 

4.HyalRoute

「HyalRoute」は、2020年5月にユニコーン入りしたばかりのシンガポールの企業です。東南アジアのユニコーン企業が、アプリサービスによって大きな成果を上げているのに対し、HyalRouteは、インターネット通信を始めとしたインフラ整備によって注目を集めている企業です。シンガポールのネット環境は世界でも有数の高品質を誇りますが、東南アジア全体でみるとインフラ整備はまだまだというところ。

 

将来的にはネットを介したビジネスが世界の中心となることから、東南アジアのネットインフラに大きな貢献を果たす企業として、東南アジア各国から注目を集めています。今後の展開によっては、東南アジア全域のネットワークを管理する可能性も十分に秘めた企業です。

 

5.Traveloka

「Traveloka」は、インドネシア発のトラベルサービスを提供する企業です。インドネシア国内の宿泊施設の検索や予約、必要な航空券予約などが簡単かつ安価に行えます。インドネシア国内の旅行であれば、他の企業よりも格安で利用できることから人気に火がつきました。

 

また、インドネシア人だけでなく、インドネシアを旅行する外国人や、近隣のタイ、マレーシア、ベトナムなどでも利用ができるようになり、世界的な利用者が増えています。2019年にはオーストラリアにてサービスを開始し、今後は日本でのサービス開始も視野に入れているトラベル系のユニコーン企業です。

 

6.Ovo

「Ovo」は、電子マネーサービスを提供しているインドネシア発のユニコーン企業です。インドネシアでは、約半数の人々が銀行口座を持っておらず、クレジットカードの所持率も低いという背景があります。その一方で、スマホの普及は進んでおり、お金の管理が簡単で、かつ支払いも短時間で行える電子マネーサービスが急激に普及しました。現在では、インドネシア国内で1億人以上が利用していると言われています。

 

アプリを普及させるために最大50%キャッシュバックサービスを行うなど、マーケティング面においても他の企業と一線を引くサービスを展開。2億6000万人のインドネシア人に向け、今後どのような戦略をとるのかに注目が集まります。

 

7.Bukalapak

「Bukalapak」は、インドネシア発のEコマースです。上記で紹介したTokopediaに次ぐ、第2位の人気を誇るEコマースと言われています。買い手が販売主に対して交渉できる機能がついており、場合によっては表示よりも安い値段で商品の購入ができます。

 

Tokopediaと違い、インドネシア国外へのサービス展開にも積極的で、ムスリムファッションに関する越境ECの中心プラットフォームとなっています。Tokopediaとの差別化を図るためにどのような戦略を実施するのかに注目が集まる、期待のユニコーン企業です。

 

8.Trax

他のユニコーン企業とは少し違うジャンルで注目を集めているのが、シンガポール発の「Trax」です。Traxは、画像認識によって在庫の数を分析。どの商品の在庫が減っているのかをデータ化することで、店員の負担を大きく減らすことができるサービスです。

 

2020年代のキーワードでもある「モノのインターネット」とのつながりも深いことから、うまくいけば将来、大きな成果を上げることも十分考えられる注目のユニコーン企業です。東南アジアだけでなく、全世界に向けてサービスを提供しています。

 

9.Revolution Precrafted

最後に紹介するのが、フィリピン発のユニコーン企業「Revolution Precrafted」です。世界的に有名な建築家やアーティストがデザインした住居を、独自のプレハブ設計技術を用いて短時間に創り上げるサービスを提供しています。フィリピンでは、2050年頃まで人口ボーナスが続くと言われていることに加え、住宅建設に非常に時間がかかるという背景があります。今後の需要を考えると、非常に興味深い企業と言えます。

 

Revolution Precraftedは、フィリピン国内だけでなく、世界各国へのサービス提供を視野に入れています。おしゃれなプレハブ住宅のアイデアが世界に受け入れられるかどうかに注目したいところです。

 

終わりに

本記事では、東南アジアで注目の企業の中でも、特に勢いのあるユニコーン企業9選を紹介しました。シンガポールやインドネシアをはじめとして、東南アジアにも優れた企業が多く出現し始めています。東南アジア市場は、ますます熱くなってきます。今のうちから注目しておくのがよいでしょう。

 

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