COLUMN海外メディア戦略コラム
世界のソーシャルメディア事情【アジア編】
これまで、世界各国のソーシャルメディア事情を紹介してきました。アジアの経済の中心地ともされる中国、台湾、香港、韓国については以前お伝えした通りですが、アジアにはこれらの国々の他にも、今後の発展が期待される国々があります。そこで本記事では、中国、台湾、香港、韓国、日本を除いたアジアの国々の中で、2018年のGDPが上位にランクインする6か国のソーシャルメディア事情【2020】について紹介します。
※データは、Global Digital Report 2020(we are social)を利用しています。
インド
表 インドのインターネットおよびソーシャルメディア事情
人口 | 13億7000万人 |
インターネットユーザー数 | 6億8760万人 |
ソーシャルメディアの利用者数 | 4億人 |
1日のインターネット利用時間 | 6時間30分 |
1日のソーシャルメディア利用時間 | 2時間24分 |
インターネットユーザーの
平均ソーシャルメディアアカウント数 |
10.3個 |
表 インドで利用されているソーシャルメディア
順位 | ソーシャルメディア名 | 利用割合 |
1 | YouTube | 82% |
2 | 76% | |
3 | 70% | |
4 | 64% | |
5 | Facebook Messenger | 53% |
6 | 49% | |
7 | 39% | |
8 | TikTok | 35% |
現在、13億人を超える人口を有するインド。2020年代には、中国の人口を抜き、世界No.1の人口大国となると予想されており、今後の発展に期待が高まっています。インドでは、インターネットの利用率が約50%とそれほど高くはありませんが、この値が高まるにつれ、ソーシャルメディアユーザーも増えると予想されています。今後、爆発的にソーシャルメディア利用人数が増えていくと考えられることから、世界中のマーケターが注目している国です。
インドネシア
表 インドネシアのインターネットおよびソーシャルメディア事情
人口 | 2億7210万人 |
インターネットユーザー数 | 1億7540万人 |
ソーシャルメディアの利用者数 | 1億6000万人 |
1日のインターネット利用時間 | 7時間59分 |
1日のソーシャルメディア利用時間 | 3時間26分 |
インターネットユーザーの
平均ソーシャルメディアアカウント数 |
10.1個 |
表 インドネシアで利用されているソーシャルメディア
順位 | ソーシャルメディア名 | 利用割合 |
1 | YouTube | 88% |
2 | 84% | |
3 | 82% | |
4 | 79% | |
5 | 56% | |
6 | tLine | 50% |
7 | Facebook Messenger | 50% |
8 | 35% |
東南アジアで最大の人口を有するインドネシアも、世界から注目を集めている国の1つです。インドネシアでは、スマホを利用した生活関連アプリの利用が広く浸透しており、スマホの所有率が伸びてきたことから、今後、ソーシャルメディアの利用率はさらに高まっていくだろうと考えられています。
タイ
表 タイのインターネットおよびソーシャルメディア事情
人口 | 6971万人 |
インターネットユーザー数 | 5200万人 |
ソーシャルメディアの利用者数 | 5200万人 |
1日のインターネット利用時間 | 9時間1分 |
1日のソーシャルメディア利用時間 | 2時間55分 |
インターネットユーザーの
平均ソーシャルメディアアカウント数 |
10.1個 |
表 タイで利用されているソーシャルメディア
順位 | ソーシャルメディア名 | 利用割合 |
1 | 94% | |
2 | YouTube | 94% |
3 | Line | 85% |
4 | Facebook Messenger | 76% |
5 | 65% | |
6 | 55% | |
7 | TikTok | 36% |
8 | 32% |
メッセージングアプリとして日本発のLINEが利用されている非常に珍しい国がタイです。すでに高いインターネット利用率を記録しており、多くの国民が日常的にソーシャルメディアを利用しています。インターネットの利用時間が9時間を超えるなど、インターネットと生活の結びつきは他の国よりも高いといえます。
シンガポール
表 シンガポールのインターネットおよびソーシャルメディア事情
人口 | 583万人 |
インターネットユーザー数 | 514万人 |
ソーシャルメディアの利用者数 | 460万人 |
1日のインターネット利用時間 | 6時間48分 |
1日のソーシャルメディア利用時間 | 2時間8分 |
インターネットユーザーの
平均ソーシャルメディアアカウント数 |
8.8個 |
表 シンガポールで利用されているソーシャルメディア
順位 | ソーシャルメディア名 | 利用割合 |
1 | YouTube | 86% |
2 | 81% | |
3 | 79% | |
4 | 62% | |
5 | Facebook Messenger | 50% |
6 | 35% | |
7 | 35% | |
8 | 32% |
人口は少ないながらも、技術大国として知られるシンガポールでは、常に新しい機能を備えたソフトウェアが開発されています。シンガポール発はユニコーン企業が多く生み出されていることでも知られており、今後はシンガポール発のソーシャルメディアが世界に広まる日が来るかもしれません。
マレーシア
表 マレーシアのインターネットおよびソーシャルメディア事情
人口 | 3216万人 |
インターネットユーザー数 | 2669万人 |
ソーシャルメディアの利用者数 | 2600万人 |
1日のインターネット利用時間 | 7時間57分 |
1日のソーシャルメディア利用時間 | 2時間45分 |
インターネットユーザーの
平均ソーシャルメディアアカウント数 |
9.7個 |
表 マレーシアで利用されているソーシャルメディア
順位 | ソーシャルメディア名 | 利用割合 |
1 | YouTube | 93% |
2 | 91% | |
3 | 89% | |
4 | 72% | |
5 | Facebook Messenger | 63% |
6 | 47% | |
7 | 44% | |
8 | 30% |
近年、英語利用者が急速に増えつつあるマレーシアは、今後の東南アジアの経済の中心地として発展する可能性を大いに秘めています。英語利用者の数が多いため、言葉の壁は比較的低いと考えられますので、海外の企業がターゲットにしやすい市場ともいえます。
フィリピン
表 フィリピンのインターネットおよびソーシャルメディア事情
人口 | 1億880万人 |
インターネットユーザー数 | 7300万人 |
ソーシャルメディアの利用者数 | 7300万人 |
1日のインターネット利用時間 | 9時間45分 |
1日のソーシャルメディア利用時間 | 3時間53分 |
インターネットユーザーの
平均ソーシャルメディアアカウント数 |
9.9個 |
表 フィリピンで利用されているソーシャルメディア
順位 | ソーシャルメディア名 | 利用割合 |
1 | YouTube | 96% |
2 | 95% | |
3 | Facebook Messenger | 89% |
4 | 64% | |
5 | 56% | |
6 | Skype | 37% |
7 | 36% | |
8 | 36% |
世界一のインターネット好きとして知られるフィリピン。多くの人々が携帯電話を日常的に利用していることに加え、フィリピンの通信キャリアがFacebookやYouTubeに関するデータの利用を一部無料にしていることから、FacebookとYouTubeの利用者は非常に高い割合で推移しています。今後は人口ボーナスが長期間続く国としても注目を集めています。
終わりに
いかがでしたか。今後は、東南アジアや西アジア、南アジアの経済発展が進むと考えられています。もし海外における新たなターゲット国をお探しでしたら、これらの国が狙い目になってくるでしょう。
日本企業は今後、海外を相手にマーケティングを行っていくことが求められます。もし海外マーケティングでお困りのことがございましたら、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
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※本原稿は2020年3月に作成・配信したものに一部加筆修正して掲載しております。