COLUMN海外メディア戦略コラム

海外へのプレスリリース配信でやってはいけない 5つの間違い

プレスリリースとは自社の情報をマスコミに公表するための文章です。自社の広報部が担当しているケースが一般的。しかし、中小企業であれば社長や役員らが担当することもあるでしょう。プレスリリースの書き方を間違えると、せっかくマスコミで紹介されるチャンスを逃してしまうかもしれません。特に海外へのプレスリリースだとなおさらです。ローカルルールを無視して掲載されることはまずありません。

今回は、海外へのプレスリリースで、やってはいけない5つの間違いをご紹介します。

1.だらだらと長く書く

これは国内向けでも海外向けでも今日共通のことですが、プレスリリースを受け取るマスコミの担当者は忙しい人が多く、1日に何十枚と受け取るケースもあります。そんな中、だらだらと長く書かれたプレスリリースは読みにくく、読む気が失せます。
それでは、せっかくマスコミで紹介してもらえそうな話題性のある情報も台無しになってしまいます。マスコミから取り上げてもらいやすいプレスリリースにするためにも、文章の最初に伝えたいことをまとめ、ざっくりと読んでも理解できる文章にすることが重要です。
特に海外、英語圏向けのプレスリリースだと完結に伝えることが重要になります。

2.ポイントが明確でない

プレスリリースを出すということは何か理由があるはずです。プレスリリースを読んでいてもそれが伝わらないと、結局何が言いたいのか相手に伝えることはできません。毎回、プレスリリースを作成する前に「伝えるべきポイントは何なのか?」を箇条書きにし、優先順位をつけましょう。そのメモを見ながら、プレスリリースを書き始めることで、要点が抑えられた文章にすることができるでしょう。

3.タイトルがわかりにくい

海外のメディアにおいて、価値のあるプレスリリースかどうかを判断する決定材料に「タイトル」があります。日本ではまだFAXで配信する企業が多く残っていますが、海外ではFAXは皆無です。そのため、メールで送ることが多く、メールの件名で相手の反応が大きく変わってしまいます。
「タイトル」がわかりにくいと、そのまま本文を読んでもらうことなく無視、あるいはゴミ箱行きになってしまうかもしれません。そうならないようにするためにも、文章を作成すると同じくらい「タイトル」を重視し、時間をかけて考えてみましょう。

4.自社の宣伝文句ばかり

これも国内、海外共通の重要なことです。プレスリリースでマスコミを惹きつけることができれば、報道機関に無料で宣伝してもらえるチャンスにつながりますが何としてでも紹介してもらいたいからと、プレスリリースに自社の宣伝文句を書いても逆効果となってしまいます。マスコミは、自社の商品やサービスの売り込みを手伝うことに興味はありません。
ニュースにしてもらえるのを前提に、「消費者の生活にどう関わるのか?」といった話題性をうまく伝えられるように意識して書いてみましょう。
その視点を忘れていなければ、多少タイトルがキャッチーになろうが構いません。特にヨーロッパ圏のメディアではプレスリリースをそのまま引用して記事にするケースも多く、消費者にそのまま伝えてもしっかりと伝わるのか?という視点は非常に重要になります。

5.表記ミス

これは基本中の基本です。一度プレスリリースを出して掲載されてしまうと訂正できないものと思ってください。
名前や漢字間違いなどの表記ミスは、なるべく避けたいものです。報道機関によっては、プレスリリースに書いてある内容を一部抜粋して記事にすることもあります。すると、間違った情報のまま、マスコミを通して消費者へ流れてしまう可能性も出てきます。このような致命的なミスで会社のイメージダウンにならないように、ケアレスミスがないかプレスリリース発行前に複数人で確認するようにしましょう。

プレスリリースは報道機関向けコンテンツであることを忘れない

プレスリリースを書く際に意識することは、「報道機関向けに書く文章」であるということです。報道機関の仕事は、話題性のあるニュースを消費者へ届けることです。そのため、テキストだけで伝わらないと判断したら、動画、インフォグラフィック、写真、音声など様々なコンテンツを生み出してそれをメディアに伝えましょう。プレスリリースもコンテンツの1つなのです。海外では特にそれを意識することが求められます。

今回ご紹介した5つのポイントを参考に、海外のメディア担当者の目に留まるプレスリリースを書けるよう取り組んでみましょう。

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