COLUMN海外メディア戦略コラム
コロナ禍での海外プレスリリースを成功させるための3つのポイント
2020年は新型コロナウイルスに振り回され、思うように行動できなかった人も多いと思います。また、メディアのニュースはコロナで埋め尽くされており、海外のプレリリースを諦めてしまった人も多かったことでしょう。
しかしながら、今の世界の状況をうまく使えば、人々の関心を意図的に惹きつけられることをご存じですか?
本記事では、コロナ禍において海外プレリリースを成功させるための方法と、海外プレリリースの際に気をつけるべき3つのポイントについて紹介します。
海外における日本の記事の多くは、コロナと関連した記事だった!
弊社では、コロナ禍において、世界各国が行っている日本の報道の傾向についてリサーチをしています。その中でわかったことは、海外で報道された日本のニュースの5割ほどが、コロナに関連した記事であることです。
これは、日本のコロナの状況を報道しているというわけではありません。ある情報に、コロナ関連情報をうまく組み込んだニュースが報道されているのです。
例えば、2020年のコロナ以外の大きな話題として、「鬼滅の刃」ブームが挙げられます。世界でも、日本における鬼滅の刃ブームの報道を見かけますが、日本での報道と比べると、タイトルや内容に少し違いが見られます。
例えば、「日本のパンデミックはコロナではなくて鬼滅の刃だった!」、「アメリカでは映画館は誰もいないのに、日本では映画館に人が殺到するほどコロナが落ち着いている」などのようにタイトルがつけられています。つまり、鬼滅の刃のみの情報でなく、「鬼滅の刃×コロナ」を組み合わせた報道が多く取り上げられています。
他にも、コロナ禍において「ワーケーションを取り入れた遊園地の取り組み」が取り上げられるなど、コロナをうまく組み込んだ事例が取り上げられる傾向にあります。
つまり、「伝えたい情報×コロナ」をうまく活用したプレスリリース記事を作成することで、海外PRの成功率が大きく上昇することを意味します。
~海外における日本の報道から見る海外プレスリリースのポイント~
上記の事実から、海外プレスリリースにおける重大なポイントが見えてきます。海外プレスリリースを行う際に、ぜひ気をつけてもらいたいポイント3つを紹介します。
読者や現地メディアの視点でプレスリリース情報を作成する
海外プレスリリースをする際、多くの企業は、「自分たちが伝えたい情報」をもとに記事を作成します。しかし、現地の人たちからすれば、「興味がない」情報がほとんどです。
現地のメディアに受け入れられない情報であれば、例えプレスリリースにお金をかけても、全く相手にされません。では、どのような情報であれば受け入れられるのかといえば・・・自国民が現在、興味を持っている内容です。
つまり、今の現状であれば、「コロナ」です。そのため、コロナをうまく活用することで、メディアや読者が興味を持つ記事になります。
このように、海外プレスリリースを実施する際には、現地目線がとても大切です。自分が発信したい情報だけでなく、現地人やメディアの関心という点から、プレリリース記事の情報を整理するとよいでしょう。
タイトルが勝負!メディアの関心を惹きつけるための一工夫
海外プレスリリースは、実行するだけであれば実は簡単です。海外プレスリリースに強い会社を選び、プランを選べば実行してくれます。また、自分で現地メディアの連絡先を調べ、一社ずつメールを送ることもできます。
しかしながら、プレスリリースで難しいのが、海外メディアに興味を持ってもらうことです。大手メディアであればあるほど、1日に多くのメールを受け取っています。そのため、興味がないメールについては、素通りしてしまいます。
そこで大切にしてほしいのが、プレスリリースの「タイトルの付け方」です。おもしろそうなタイトルであれば、担当者はメールを開き、中の文章を確認するでしょう。
タイトルをつける際のポイントは、やはり「現地の興味関心」を取り入れることです。現在であればコロナ関連ですので、「コロナ」「パンデミック」「ワクチン」「収束」などの用語には反応しやすくなっています。
つまり、現地の事情や関心をうまくつかみ取り、適切に取り入れる「ローカライズ」が、海外のプレスリリースを成功させるために非常に重要といえます。
信頼できる会社と連携し、共同でプレスリリースの記事を作成する
プレスリリースのうたい文句としてよくみかけるのが、「全世界××カ国、××個のメディアに対応」というものです。しかしながら、上でも説明したように、数だけ多くても、現地のメディアの興味を惹けなければ、まったく無意味なものになります。
そのため、海外プレスリリースを依頼する会社を探す際には、プレスリリース記事をよりよく作成するためのサポートをしてくれる会社を優先的に選ぶことをおすすめします。
弊社では、経験豊富な外国人スタッフが、対象国にローカライズした記事作成をお手伝いしています。このように、海外プレリリースで重要なポイントをともに考えてくれるスタッフがいる会社を優先的に選ぶようにしてください。
海外のプレスリリースは今がチャンス!
コロナ禍において海外プレリリースを成功させるための方法について紹介しました。海外プレスリリースを成功させることは簡単ではありませんが、昨今では世界各国の関心事が読みやすく、プレスリリースを取り上げてもらえる可能性が高まっています。
もしあなたの企業において海外に発信したい情報があれば、コロナをうまく組み込みながら、現地にローカライズしたプレスリリースを作成することで、メディアに取り上げてもらえる確率は格段に上がります。
弊社では、豊富な経験に基づいた各種サポートにより、プレスリリースの一括サポートを行っております。もし、海外に情報を発信したいとお考えでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。